2012年3月4日日曜日

シマミミズの赤ちゃん温度の影響,実験結果

このところよく雨が降る。
昨日久しぶりに曇りだったので、福岡近郊の山(高祖山)を歩いてきた。
下は山のふもとで撮った写真だよ

そう、これは桜の花のつぼみだ。
かなり膨らんでいるよ。春はもうすぐだ。

確かに冬の寒いときに比べかなり暖かくなった。
寒さによる室内と室外での温度差がなくなってきたように思う。

ということで、この温度差を利用しておこなった実験、をチェックしよう。
実験を設定したのは12月16日。
途中室外に置いた観察小屋は外からみみず君一度も確認出来てない。
今年の冬は福岡も寒かった。
安否が心配だな〜。

まず、これが設定時の写真。左5aは室内管理、右5bは室外管理

それぞれの観察小屋には赤ちゃんからやや大きめの子供まで、サイズを合わせながら20匹づつ投入
もちろん設定時には全く差は分からない。シマミミズの習性で隠れている。
その後、室内に置いた5aは外から元気なみみず君確認出来たが、5bのみみず君は外から確認出来ず。凍え死んだかどうかが心配だった。

丁度そのころミミズ小屋では防寒シートを掛けていたので、その効果を実証してみたくなった。
そこで1/19に防寒実験として5cを追加した。
こんな風だ。
その後、防寒処置をきっちりしたミミズ小屋で脱走事件が起きていた(きっちり密封したための酸欠と思っている)。
その原因が防寒シートの素材でないかを防寒シートの効果とともに今日のチェックで確かめる事になる。

これがミミズ小屋と同様な防寒シートで包んでネットでカバーしたところ(5c)。防寒処置をした通常のミミズ小屋と同じ条件になっているはず。これを室外の5bを置いているところに設置した。



さて、それではチェックしてみよう。
まず5aの外側から。

やはり室内は居心地が良いのかな?
外からしっかり元気な姿が見える。大きめの子供みみずだ。

次に室外管理の5b. 暖かくなったから生きていたら外から見えるだろうと覗いてみたが、やはり外側から確認しずらい。1匹少し見えたような気もした。


そして、これが室外に置いた防寒シート処置を施した5c。


ネットと防寒シートを外してみると、下の写真のようにとても元気な姿が見える。
環境が悪い時の顔色とは違うので一安心。


それでは内部はどうか?御開帳とする。
写真は上から5a、5b、5c。全体像とアップ。
写真が分かりにくいので結論から。みみず君は皆同様に元気にしていた。
強いていえば室内管理の5aが一番堆肥は出来ていた?

室内管理の観察小屋には2回水分補給(スプレーで)をしたがこれが一番乾燥している範囲が広かった。
堆肥は一番多く出来てた印象はしたがミミズのサイズは全く大きくなってないように思われた。

みみず君は17匹、3匹不明、赤ちゃん〜子供ミミズ恐らく投入した時と大きさ変わってない。


5bのミミズ君は18匹、減っているどころか5a、5bより1匹多かった。小さいみみず君たちだったが寒さで死ぬような弱虫ではなかった!

5cは観察期間が1か月間短いためか堆肥形成は一番少ないように見受けられた。

5cのみみず君も元気。防寒シートの材質はみみず君には全く問題なし!

この実験で分かった事は、みみず君は一般に言われているより寒さに強い可能性がある。
確かに寒いところにそのまま置いた5bだけは外側から観察出来るところに顔を見せなかったがそれはガラスの冷たさによるものだろう。寒さで凍え死んだのではと思っていたが、内部でしっかり元気にしていた訳だ。
氷点下5度以下になるような地域は別だろうが、少なくとも氷点下1度が今年の最低だった福岡の気温くらいでは防寒処置をしないでもしっかり元気にしていたることがはっきりした。

結論的には福岡でのミミズ飼育には防寒処置必要なしという事になったが、防寒処置した観察小屋のみみず君も極めて元気だったので、やはり来年も防寒処置続けますか?
ちょっと悩むところですね。
また来年考えよう。

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