赤ちゃんを投入して最も育ちが遅かった観察小屋、それは150匹を小さな小屋に入れていた観察小屋だ。
投入から4ヶ月近く経った10月12日の時点で、みみず君は全く大きくなっていなかった!!
赤ちゃんにひげが生えたくらいの子供ミミズ。原因としては餌が少なかったことと空間が狭かったことのどちらか、または両方が考えられた。
そこで、みみず君の成長不良の原因が餌因子と空間因子のどちらなのかをよりはっきりさせるために、十分量の餌で空間の広さが違う2つの容器に入れて成長過程を見ることにした。
そこで、下の写真のように成長遅れのみみず君は従来の小さな観察小屋と大きな容器に適当に2分して移した(10/12)。
左が元々の観察小屋。右が5倍程ボリュームの大きな観察小屋。両方の小屋ともみみず君の数に対し餌は嫌というほどに与えた。
|
ところが上の写真の小さい方の観察小屋に緊急事態が発生した。
小屋の中が極めてウェット状態となり、若干嫌な臭いも発している。
これは観察小屋の蓋を取って上から見たところ。 観察小屋の下の方には濁った液が溜まって、受け皿の方にも流れ出ていた。 |
これまでの経験ではこれはかなり危険なサインだ。
もしかしたらみみず君は中で全滅状態???
予定外ではあるが緊急事態として、すべての内容を皿に広げてチェックしてみた。
え!!
あの小さかったミミズたちは20日程で大人ミミズに近い青年ミミズ。いや〜これには驚いた。 |
みみず君は死滅状態どころか極めて元気、さらに大きさが何と前回からたった20日程の経過で、しかもべちょべちょの餌の中で、ほとんどが大人ミミズに近い青年ミミズに成長していたのだ!
前回実験設定時、みみず君の成長が悪かった原因の判断の仕方としては
1)小さい方の小屋のミミズが前回とあまり大きさが変わらなければ空間因子、大きくなっていれば餌因子
さらに
2)小さい方の小屋のミミズが今回より大きくなっているが、大きくなり方が大きい方の小屋のミミズと同じ程度なら間違いなく餌因子が主因
3)小さい方の小屋のミミズが今回より大きくなっているが、大きい方の小屋のミミズが格段と大きくなっているなら餌因子と空間因子の両方が主因
さらに
2)小さい方の小屋のミミズが今回より大きくなっているが、大きくなり方が大きい方の小屋のミミズと同じ程度なら間違いなく餌因子が主因
3)小さい方の小屋のミミズが今回より大きくなっているが、大きい方の小屋のミミズが格段と大きくなっているなら餌因子と空間因子の両方が主因
というふうに考えていた。
そして今日、緊急事態の御開帳で1)の赤字で示したところが証明された。
僅か20日程で、小さな観察小屋のままで、十二分な餌の中ではみみず君は凄まじい成長ぶりを示した。餌因子は間違いなくみみず君の成長に大きく関わっている!!
今後、2)、3)については予定通り10日後にチェックをしてみよう。
観察小屋のウェットな内容にはまだいっぱい芋類などの餌が残されていた。ミミズをしっかり太らせるためには十二分の餌を与えるのがよいことが証明された。しかしこれだけのウェット環境では、やはり一つ間違えればミミズ全滅の可能性が残ってしまう。嫌な臭いがそれを示唆していた。 |
しかしこのウェット過ぎる環境のままではみみず君は決して安全だとは言えない。
そこで少しドライになるように、乾いたココ繊維を混ぜて観察小屋を再設定しておいた。
10日後の大、小の二つの観察小屋でのミミズの大きさ比べが楽しみだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿