2016年1月4日月曜日

ニュージーランド北島旅行記(1)

さあ、今日昼過ぎに年末年始のニュージーランド旅行から帰ってきた。
帰り着いて改めてびっくりしたのは福岡市の空気の汚れ。
今回の旅では、PM2.5など全く気にしないで、ハイキングとドライブを思い切り楽しんだ
ドライブの方は、レンタカーを返すときチェックしてみると2700kmを走破していた。
8日間とはいえ、1日に平均300km以上走っているのだから、日本の旅行ではあり得ない距離だ。
ハイキングの方は、ここに行こうと決めていたところは、2年前に行った『Tongariro Crossing』くらいで、あとはNational Parkがあちこちあるので、行き当たりばったり歩くコースを探していこうと思っていた。
『Tongariro Crossing』のエメラルド湖。2年ぶりに出会えた。

コースを探すのに苦労した日もあったが、雨がひどくて歩けなかった1日を除くと、ほぼ毎日、数時間歩く事が出来た。
いくつかのコースが印象に残っているが、『Tongariro Crossing』と最終日にHunua Rangeで見つけたハイキングコースが最高だった。
今回の旅行は実質8日間だったので、2回に分けて報告しよう。


12月27日
 この日はニュージーランド北島の南よりにあるPalmerston Northという町に泊まりだ。
ニュージーランドは日本と比べ4時間進んだ形だ。

さて、前の日朝早く福岡を出て、上海経由でこの日の朝早くにAucklandについて、レンタカーを借りて7時間のドライブでこの町に着いた。
途中、福岡上海便が大幅に遅れ、上海発Auckland便に乗り遅れるのではないかと本当に心配した。乗り継ぎ便で海外に行くときはかなり乗り継ぎ時間に余裕も持っていた方がいい事を痛感した。

Aucklandでの荷物チェックは予想通り厳しかった。
チェックで合格したのは、米、生そば、乾いたスペシャルティーの原料、梅干し、醤油や様々な調味料
不合格だったのが、ウコン、ショウガなどの半乾きのお茶の原料。そして当然ダメだろうとは思って持ち込んでいた、とろろソバを作るためのつくね芋(本当はこれを一番持ち込みたかったのだが!)。
そこでは、トレッキングポールやトレッキングシューズの裏も調べられた。
最近は各国でテロに対しての厳しいチェックは感じるが、生態系を守るためのここまで徹底したチェックには、ニュージーランドという国のポリシーを感じて、取り上げられたつくね芋などは残念ではあったが、嬉しくもあった。

今回は空港のVodafoneでSIMを買った。
ドライブはロングドライブ、またハイキングコースを捜しながらのドライブとなったが、携帯のグーグルマップにナビしてもらい非常に助かった。
2年前にここでレンタカーを借りた時は、出来の悪いナビを結構高いお金を払って付けたのだが、とにかく使いにくかったことしか記憶に残っていない。

さて、この日はニュージーランド北島を北から南にロングドライブしたわけだが、途中、今回も歩く予定の『Tongariro Crossing』というトレッキングルートの側にあるNgauruhoe山がきれいに見えていた。
右に見えるのがNgauruhoe山、左の雪を頂いた山がRuapehu山。


Palmerston Northの宿に5時頃着いて、買い出しや食事などを済ませた後に、夕方の8時を過ぎて、宿近くのManawatu川に沿ってある公園を小一時間散策した。
日本の夏ではこの時間真っ暗になるのだが、ここでは9時過ぎまでまだ明るさが残るのだ。日本の夏より、昼間がかなり長いのだ。
夜9時少し前でこの明るさだ。
そして何といっても空気がきれい!

日本の旅行書などでは、全く紹介されていなくても、ニュージーにはすばらしい場所がいっぱいだ。
この公園も多くの鳥のさえずりを聞きながらのウォーキングがとても心地よかったので、翌日の朝夕も含めて3回も散歩した。


12月28日
この日も晴天。
朝起きての散歩では、宿の側の大きな木に、咲いている赤い花(?)が朝日に輝いてきれいだった。
この木は旅行中あちこちで見かけた。

公園の中の散歩では、珍しい綿毛のようなものが散らばっていた。
公園の中の道は大きな木々に囲まれて暗い。そんな道ばたに散らばっていた綿毛。
近づいて見ると本当に綿のように見える。
近くの木から落ちたもののようだが、その正体はよく分からなかった。

 この日のハイキングは、宿の南の方に『Southern Crossing』というハイキングコースが地図に載っていたので、そこを歩いて、時間の余裕があればWellingtonの町まで足を伸ばしてみようかと思っていた。泊まりは昨日と同じ宿だ。

宿の主人は、泊まっていたPalmerston Northから南の方にはハイキングスポットはないというが、地図では宿から車で1時間ほど南の方にTararua  Forest Parkという場所があり、そこに『Southern Crossing』というハイキングコースが載っていた。
そこは1号線沿いにあるOtakiという町から少し山の方に入った『Otaki Forks』という場所が起点になっていた。

という事で、朝9時前に宿を立ち、1号線を南に向かい、1時間ほどで予定通りOtaki Forksの近くまで来たのだが、もうちょっとというところまで来て道が途切れていた。
その先に見える山の一部が崩れ、完全に道が通れなくなっていたようだ。


こんなことはよくあることだ。
仕方なく、同じく1号線沿いにあるWaikanaeという町から山手に入り、別のルートからOtaki Forksに近づこうとしたのだが、この辺はnational park以外は道を含めて個人の所有が多い。
Otaki Forksの方向に道を辿ると、途中に『No Exit』という看板が出ており、道の最後には『Private』という看板と小道が続いていた。
もちろん、『Private』の土地に入るわけにはいかない。
何度か、そんな事を繰り返していた。
川を渡ると、いい感じで小道がありそうだと、目の前の橋で看板を見ると、ここも『Private No Acsess』
Privateでこんな立派な橋まで作るのか!
この橋をずっと先に歩いて行くと『Southern Crossing』に合流しそうな感じだったのだが。。。

という事で、時間も早くも昼の12時を過ぎたので、『Southern Crossing』のハイキングをあきらめ、Wellingtonに立ち寄り、別ルート(2号線)で宿に戻った。
Wellingtonの海岸。
映画「Load of the Rings」のホビット庄のロケ地も近くにあるのだが、興味がないのでそこはパス。

途中、トレッキングコースの案内があったら、そこで立ち寄って少し山歩きして帰ろうと思ったのだ。
ここでは勘が働き、面白そうなコースの案内がWellingtonから2号線で帰りしな、山間部を抜ける道沿いにあった。
地図には出ていなかった『Rimutaka Crossing』と書かれたコース。
峰歩きのコースだ。

このコース、日陰が少なく、極端に暑かったので2時間ほど小さな山の峰を上り下りして帰った。
ここに見えている道路はWellintonからの2号線。

ハイカーが歩いた跡がほとんど無く、小道はさらに細っていた。
こんな感じで一人が通れる幅がある道はいいのだが。。

狭くなった道に、こんな植物があちこちで道を塞ぎ、チクチク痛かった。
今回のハイキングではあちこちで見つけた植物だ。
ただこの植物、狭い道に生えていると痛い。

宿に戻ると、また川縁の公園を散歩。
色々な鳥がいるのだが、なかなかカメラに納まってくれない。
名は知らないが、ニュージーランドでよく見かける鳥だ。

結局、カメラに納まるのは、人を恐れぬ厚かましい鳥たちのみ?
こちらは佐賀県で見るのとは色や模様が違うカササギ。


12月29日
この日はPalmerston NorthからTaupo湖畔に移動
3日間連続で快晴だ。
移動途中、Ruapehu山へのラフロードがあり、ちょっとした冒険気分で近づいてみた。
見えているのはRuapehu山。ここはTukino Mountain Roadとの標識。
Ruapehu山には中腹まで四駆やバイクがあれば登れる3本くらいの道があるらしい。

このくらいの川は簡単に渡ることが出来たのだが。。
同乗していた家人が水深をチェック。

そのうち、
こんな感じの砂地になって、滑り始めた。
ここからは、四駆でないレンタカーでは無理と判断。

このラフ道路、山の中腹まで続いているのは分かっていたが、無謀な挑戦はせずに引き返した。

そして宿に戻る途中、翌日歩く予定にしているTongariro Crossingのトレッキングコースを2年前とは逆のルートで、3時間余り足慣らし程度に歩いてみた。
どうやら、こちらのコースの方が楽な感じ。
こちらのルートは最初の小一時間、緑に囲まれて歩くことが出来る。
こんな感じの道は反対からのルートでは全くなかった。
しかし、木立を過ぎるとだらだらとした登りが続く。
この向こうのBlue lakeまでジグザグのなだらかな登りが続くと思われる。
Katetahiというポイントの手前で引き返した。

ここはKatetahi Trackというルートなのだが、登る時間帯が遅かったためか、多くのハイカーとすれ違った。
人気のあるトレッキングコースでも、あまりに多くの人に会うのは興醒めだ。
翌日のこともあり、この日は無理をせず早めに引き返すことにした。


その後、夕刻前にTaupo湖畔の宿に着いた。

ここは、湖畔という事で、トレッキングと楽しむような客は全く居ないようで、家族連れのリッチな連中が、船遊びを楽しむような宿だった。
この宿に来る客、船遊びに、バーベキュー大いに人生を楽しんでいるようだ。



12月30日
さて、この日は『Tongariro Crossing』のトレッキングコースを2年前と全く同じコースで挑戦だ。
前回と同じくMangatepopo駐車場から最高点のRed Craterまでの往復だ。
日陰が全くないのに、かなり変化に富んだコースだ。

前回、とても印象に残ったのと、かなりきつかった思いがあったので、今の体力で同じように歩けるかに、とても興味があった。
天候は晴れ、今回も前回と同じく強い日差しと強い風に結構体力を奪われた。
それでも、どこまでも見渡せる澄んだ空気の中、最高の気分でトレッキング出来た。
ということで、ここの写真はたくさん紹介させてもらおう。



嬉しいことに、無事2年前より若干体力の余裕を残し、Car Parkまでたどり着いた。
次に、いつニュージーランドに来れるかは分からないが、『Tongariro Crossing』はまた歩いて見たい。

ということで、年末年始のニュージーランド北島の旅行記の前半はここまで。
明日は、旅行の後半を紹介しよう。




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