今年ももうすぐ終わりだ。
今年の夏は猛暑で、鶏が死んで卵の値段が上がったとの話題が最近のニュースで出ていたが、猛暑にやられたのはミミズ君も同じだった。
数が半減したので、その後ミミズ小屋の整理をした。
現在は自宅で3個、管理小屋で5個の計8個で稼動している。
この数は私が管理するには丁度良い数だ。
当然、堆肥の収穫量はこれまでより減るだろうが、ミミズ堆肥を撒いているのはそんなに広い畑ではないので、これからもこれ以上小屋を増やす予定はない。
来年のミミズ小屋管理は、のんびり、しかし今年のような大きな問題が起こらないようにしていきたい。
個々のミミズ小屋の様子についてはまた後で報告しよう。
さて、それでは2013年の菜園を振り返ってみよう。
今年は今の場所で野菜作りを初めて2年目だ。
今は、収穫が終わって休ませている畝が多くなっている。
今年の畑仕事でもっとも楽しかったのは、初めて挑戦したゴボウ作りだった。
見たこともなかったゴボウの種を水に半日浸けた後、日の当たる場所で湿ったキッチンペーパーの上で一日、芽出しならぬ根出しをさせて種を植えた。それから収穫まで新鮮な経験の連続だった。
特に印象に残ったのは、ガラ袋でのゴボウを収穫する時の掘り出し(?)の様子。
下の写真は2日前に収穫した、ガラ袋で育てたゴボウの最後の一袋。
ゴボウ農家の方は、収穫の際よく耕したホクホクの地面深くに伸びたごぼうを機械で引き抜くのだろうが、家庭菜園の土ではそうはいかない。
だから、家庭菜園をされている方のゴボウ作りでは、波板や袋を使ったりしてそれぞれ収穫し易いように工夫されているようだ。
我が家でおこなったガラ袋栽培の場合は、下の写真の様に外側から身ぐるみ剥ぐようにして収穫する 。ガラ袋を補強するためのビニールは外すと、ガラ袋はボロボロ。 |
収穫したゴボウは先の方が折れてしまったものが多かったが、十分太く美味しいゴボウが収穫出来た。
ここから先の収穫作業は、このゴボウを垂直に引き抜きだ。 ガラ袋の底面を突き通したゴボウがうまく抜けることもある。 しかし大概は底面で引っ掛かって折れてしまう。来年の課題がここにある。 |
こちらは、ある程度収穫は出来たものの来年への課題の方が多かった。
3年持つと自負した竹製の3段重ねの棚。少なくとも来年は使える。 竹組の間に蔓がカボチャの重さに耐えるようにノリ網を張っている。 今年は棚の下に苗を植えたが、場所的に水やりや蔓の誘導が難しかった。 来年は棚の側に苗を植えるつもりだ。 |
ツクネ芋や、里芋も私が期待した程の収穫はなかった。
それに対し、ジャガイモ、サツマイモはまずまず。特に安納芋の大豊作は嬉しかった。
初めて作ったデストロイヤーというジャガイモは美味しかったし、春秋2回植えれるのも嬉しい。秋植えの収穫は来年1月だ。このデストロイヤー、自家製種芋が手に入る間は作り続けることになりそうだ。
12月に入って、空いた畝を使って、去年もうまくいったサニーレタス移植をおこなっている。
あちこちに少しづつ移植したので、春先まで食べる分には不自由しないだろう。 |
一方、屋上菜園では、夏旅行中の干ばつ被害が大きかった。
夏の時期の水不足対策として腰水法と点滴灌水法を検討してみた。
どちらも使えるメドは立っている。
来年の夏休暇時期、腰水法と点滴灌水法が干ばつ対策としてうまくいくかどうか、今から楽しみにしている。
今の屋上菜園はカボチャなどのためのネットは外し、竹組だけがプランターの間に残っている。
葉っぱ野菜など植えてはいるが、ちょっと寂しい今の時期の屋上菜園。 |
プランターの中の水は満杯。 土嚢袋の中はビチョビチョで、まるで水耕栽培のようだ。 |
ここ数年、こんなことは全く経験しなかったので、今年の暑さがいかに異常だったかが分かる。今回はこれまで経験したような小屋の中が発酵して大量のみみず君が死んだのではなくて、暑さそのものの影響でみみず君が激減したのだ。
結局、ミミズ小屋が以前の半分近い8個にまで減った。数の減少で管理し易くなったので来年の夏同じような猛暑が来ても、水かけ冷却などでしのいでみようと思っている。
それでは、現在の8個のミミズ小屋の現況報告だ。
[自宅管理ミミズ小屋]
金子3段:
我が家のミミズ小屋では、この小屋のみ下から上へのミミズ君の移動がうまくいかない。 それでも、小屋の環境は極めて良好。この夏の猛暑の影響も一番少なかった。 |
箱形:
我が家のミミズ小屋の中では、ミミズ君の移動のよさはピカイチだ。 やはり穴だらけの底面の状態が移動を助けているみたいだ。 これまで通過孔が空き過ぎのための問題は出ていない。 側面のガムテームも巻いて1年以上なると思うが問題はない。 |
バケツ3段(緑):
今あるミミズ小屋で一番小さい。この小屋だけは丈夫なランドリーネットが使える。 液肥溜めと下段の密着性が高く、隙間が無いための酸欠が唯一問題だった。 それも下段と液肥溜めの間にダンボールを一枚挟むことで解決した。 |
[ミミズ管理部屋]
ここに置いているミミズ小屋は、どんぶり型が4個とボックス型が1個の5個だ。
全てこれまで通り3段重ねだ。
ボックス型:
金子ミミズ小屋と並んで収容ボリュームは大きい。 |
どんぶり型:
このようなどんぶり型3段重ねのミミズ小屋が4個ある。 下段からの堆肥収穫量はその時々で様々で、バケツ1/2から1杯程度だ。 |
どんぶり1号:12.9バケツ1/2杯上等堆肥、中段と下段にミミズ君は居ない。上段にはたくさんの太い大人ミミズが集中。餌の多い上の方に全て移動したのだろう。液肥はなく、受け皿にもミミズは居なかった。ミミズ君いっぱいの上段を一気に下段まで移動させ、新しい中段、上段ともに餌は屑ツクネ芋。ダイコン葉、冬瓜などたっぷり。
どんぶり2号:12.13バケツ1杯少し若い堆肥。全体的にミミズは少ない。餌は冬瓜、キクイモ、ナスの葉
どんぶり3号:12.24バケツ2/3上等堆肥、下段のミミズは0匹程。餌は冬瓜、イチジク、屑ツクネ芋、カリフラワーの葉。
どんぶり4号:12.26バケツ2/3堆肥は上等。下段のミミズは10匹程度。餌は冬瓜とカリフラワーの茎葉、イチジク。
最後に、観察小屋の1年を振り返ってみよう。
観察小屋での実験のお陰で、シマミミズの生態がかなり分かってきたように思っている。いい堆肥を作ってもらうのにどんな餌がいいのか?など初期の実験は餌実験が多かったが、さすがに数年やってくると餌実験はほぼネタ切れになった感がある。
最近では、寿命実験や繁殖実験、孵化実験などを中心におこなっている。しかし、この夏の暑さは、観察小屋においてもいくつかの寿命実験を失敗に終わらせた。
まあ、無理せずボチボチ実験を続けていこう。
それでは現在稼動している8個の[観察小屋]の様子。
54匹寿命実験1:12/5 18ヶ月目70%(38匹)1匹は痩せたミミズ。卵20個以上。シマミミズの平均寿命1年半を突破!
50匹寿命実験2:11/17新たに赤ちゃん50匹で実験設定。ミミズ君の状態から生まれた日を11月初めとした。12/9(1ヶ月目)まだ赤ちゃん〜子供ミミズなので数を数えず餌だけを与えておいた。
92匹寿命実験3:12/25、18ヶ月目先々月から2匹にまで数が激減したこの観察小屋、原因はやはり環境悪化だったのだろう、今回も2匹のまま。しかし、2匹は妊娠卵もあった。この実験はシマミミズがいつまで繁殖能力を持つかの実験にもなりそうだ。
40匹寿命実験5:6ヶ月目(12/25)39匹(97%)
8匹繁殖実験1:8ヶ月目(12/12)24匹(3倍)
8匹繁殖実験2:6ヶ月目(12/14)8匹のまま
300個卵孵化実験:11/17設定。12/17(1ヶ月目)、3/1くらい孵化しているようだ。餌だけ与えておいた。
ということで、今年のミミズ君と畑仕事は終了だ。
明日から年末年始の旅行を予定している。
次回のブロブ更新は帰って来てからという事になるだろう。
年が明けると、畑ではウコンとジャガイモの収穫予定だ。
1月は更なる寒さが予想されるが、我が家のミミズ小屋では、これまでの実験結果や去年の状態から、特に寒さ対策はおこなわない予定だ。
それでは、来年もミミズ君や畑、そして皆様にとっていい年でありますように!
0 件のコメント:
コメントを投稿