卵孵化実験実験の難しさは、まず対象となる卵や生まれたての赤ちゃんが極めて小さいことにより生じる。
数を数え易いように、少ない卵の数を小さな観察小屋に入れておこなうと、ちょっとした環境悪化(特に乾燥で)実験が失敗してしまう。特に外から卵の状態を直視出来るガラス瓶の場合は、孵化の瞬間に立ち会える楽しみはあるのだが、狭い空間でその後の環境を保つのは結構難しい。
一方、少ない卵を大きな観察小屋に入れると環境は良くなるが、チェックの際、卵や赤ちゃんの存在そのものを見つけるのが極めて難しくなる。
また、大きな観察小屋に多くの卵や赤ちゃんを入れた場合は、チェックの際、その小ささのために数を数えられないということになる。
昨年も、卵孵化実験をおこなった。その時は卵の色や大きさの違いで孵化状態に違いが出るかどうかを見てみようとした。興味ある実験であったが主に乾燥による環境悪化により、ほぼ失敗(昨年1/17、1/24、2/23、4/22当ブログで報告)した。
そこで今年こそは何とかうまくやってみたいと思い、昨年より簡単そうな実験として、単純に産卵日からの経過時間における孵化率と、最終的な孵化率を見てみようと思った。
今回の実験設定は1月初めにおこなった。
まず、堆肥収穫の時期などから産卵した日は12月8日(卵を観察小屋に入れたのは産卵後1ヶ月目)と仮定した。
今回は4つの観察小屋を用意し、産卵後2ヶ月、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月目にチェックの予定とした。
2ヶ月目と3ヶ月目チェックのものは正確に数を数えたかったので小さな観察小屋に卵を10個づつ入れた。
小さな観察小屋でも乾燥しないように工夫したつもりだった。
それでも、この2つの小屋ではやはり若干乾燥気味になりで判定不能(実験失敗)に終わった(2/9報告)のだ。(なお、同じような小さな観察小屋でも毎日霧吹きをして乾燥予防した観察小屋は外からの観察で卵が孵化していた2/16報告。)
いや〜残念だった。
いや〜残念だった。
そこで、あと2つある観察小屋の中で、卵を10個を入れて産卵後4ヶ月目にチェック予定にしていた観察小屋を1ヶ月前倒しして今日チェックすることにした。この観察小屋は小屋のサイズが大きめできちんとした蓋付きのため乾燥による実験失敗は免れているようだ。その証拠に2月後半には孵化した赤ちゃんを小屋の外壁内面に見ることが出来た(2/19当ブログで報告)。
さて、卵を10個入れた観察小屋で産卵後3ヶ月目の時期に
何匹の赤ちゃんを見つけることが出来るだろうか?
また、まだ孵化してない卵もあるだろうか?
それでは御開帳前にもう一度観察小屋外側からのチェック。
1/19ブログで報告したときと同様にこんな小さなミミズが観察小屋の外に見える。
今回は5〜6匹は確認出来る。
やはり10個あった卵はほとんどが孵化したに違いない。
それでは御開帳。
内容を広皿に広げてみた。
ここで参った!
外から見えていた小さなミミズが広皿の中では見つからない
卵は一つ見つけた。赤っぽい色になり、いかにも孵化寸前といった感じだ。
1/19ブログで報告したときと同様にこんな小さなミミズが観察小屋の外に見える。
今回は5〜6匹は確認出来る。
やはり10個あった卵はほとんどが孵化したに違いない。
生まれてまだそんなに時間は経ってないようだ。 |
内容を広皿に広げてみた。
ここで参った!
外から見えていた小さなミミズが広皿の中では見つからない
卵は一つ見つけた。赤っぽい色になり、いかにも孵化寸前といった感じだ。
ン〜今回も実験失敗。今回の失敗の原因は生まれたての赤ちゃんを見つけることの困難さによる。
やはりチェック時期をもう少し遅らせて、赤ちゃんが子供に成長した頃にチェックする方がよいようだ。
今回4つ用意した観察小屋で一つ観察小屋が残った。これは比較的大きな容器に100個の卵を入れている。
今は容器の外壁にくっついた赤ちゃんミミズを外から見ることが出来ている。
こちらは今のところ予定通り5月8日頃のチェックとしよう。
この時期なら孵化した赤ちゃんは子供になっているはず。
子供ミミズなら数えることが出来る。
孵化した時期は不明になるが、生まれた赤ちゃんが子供になるまでに死ぬことがないと仮定すれば、最終的な孵化率は判定出来るだろう。
ということで今回は環境が乾燥したわけではなく、孵化した赤ちゃんが小さいため、産卵後3ヶ月目の卵孵化率は判定不能ということになった。
卵孵化実験は去年も失敗したが、やはりなかなか難しい実験だ。
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