2014年9月23日火曜日

シマミミズ君は小さな瓶の中でも元気に生きていける?寿命実験5ヶ月目は8匹(生存率80%)のまま。

観察小屋として小さな瓶を使うメリットは、外からミミズ君など中の様子がよく見えるということ。
だから、卵胞を入れて孵化させたり、小さな赤ちゃんミミズが子供ミミズに変化する様子を観察するのにはとても適している
ただ、小さな瓶では通常の観察小屋のように長期にわたり、いい環境が保てないことが多い。
液肥などが通る穴がないので、ちょっとでもウェットになる餌を与えようものなら中はビチョビチョ状態になってしまうのだ。一方、水分の少な過ぎる環境で見ていると瓶の中がカラカラに乾いてしまっている事もある。
だから、これまでは小さな瓶を使っての実験はミミズ君が生まれて3ヶ月以上は見た事がなかった。

ということで、この実験では環境保全に気を使えば、小さな瓶の中でも、シマミミズが通常の観察小屋と同じような長期生存が可能かどうかをチェックしている。
瓶の蓋は金属なので蓋に空気穴をあけるのは面倒だ。
そこで蓋は濡らしたダンボールと虫混入予防のネット(小さく切ったランドリーネット)で代用している。


10匹で始めたこの実験だが、先月は8匹に減っていた。
これは若干ドライになり過ぎの環境が影響したのかもしれない。
若干ウェットという環境がミミズ君には住み易いようだ。
瓶の中の環境がうまく保てなければ、この瓶による寿命実験は一般の観察小屋よりずっと短い寿命になるだろう。

さて、今回のチェックは5ヶ月目。先月は2匹を失っていたが、この時期にこれ以上の数の減少はあってほしくない。
そこで先月もガラス瓶の中の環境に注意して、餌やドライ気味のココ繊維を入れておいた。
下がその時の写真。餌(カボチャ)とココ繊維。
1ヶ月前はこんな感じだった。


餌を入れた時は上の写真のような感じ、かなりドライに見える。

さて、その1ヶ月後の姿だ。
全体のボリュームはかなり減っている。これは予想通り。
小さな瓶の下1/3に堆肥が見える。
その堆肥はかなりウェットなようだ。外から元気そうなミミズ君の姿も見えた。
外から見ると元気そうなミミズが見えた。
しこし、このスペースで今回も8匹は元気にしているだろうか?

こんな狭いところに8匹がいるのだろうか?

さて、蓋のダンボールを外してみた。
小さな瓶ではではこんなことが起こりえる。
前回、満タンに入れていた餌とココ繊維。
上の方は乾燥したココ繊維が蓋にたくさんくっ付いていた。
逆に下の方はウェットになるとともに、瓶の下に収縮したのだ。
分かりにくいと思うが、右の蓋としてのの段ボールに乾いたココ繊維がたくさん付いている。
上の方は乾燥、下の方はウェットときれいに分かれたのだ。
 ミミズ君を数えてみると全部で8匹、前回から1匹の減少もなかった。
そして、今回初めて妊娠ミミズがみられた。
今回は8匹全てが大人ミミズに成長していた。
妊娠ミミズが居るということは環境がいい証拠だ。
 こちらは堆肥部分のみを取り出したところ。かなりウェットだ。
餌は、カボチャの種以外はきれいに食べられている。
説明を追加

ということで、10匹のシマミミズ君で始めた小さな瓶の中での寿命実験5ヶ月目は8匹(生存率80%)だった。

餌は前回と同じく、最近豊富に手に入る、栄養価が高く環境に優しいカボチャを入れておいた。
カボチャと僅かに湿らせたココ繊維。
この感じは前回と同じ餌の与え方だ。
もうすぐ餌としてのカボチャが無くなる時期が来るだろう。
そうしたら、次に与える餌についてはちょっと悩むかもしれない。
無駄な事をしているように思われるかもしれないが、
私にとってこの実験は、ミミズ君の住み易い環境を作る訓練でもあるのだ。

ところで今日は秋月の古処山に登ったのだが、途中枯れ木に珍しいキノコ(?)が生えていた。
5cm程の黒い指のような形の突出物。
何だろうか?やはりキノコかな?



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