これまで、何という植物なのか2年に渡って知りたかったが、分からずにいた植物。
この正体が分かったのだ。
先日、枯れた姿をこのブログで紹介していたら、親切な方が教えてくれた。
それは『ビロードモウズイカ』という植物だった。
その植物は、花が咲いていた時はこんな感じ。
今年の6月初めには、背高く花穂を伸ばして咲いていた。 この花は8月の終わりまで咲き続けた。 |
この植物が最初に花壇に姿を現したのは、昨年の春。
雑草なのか園芸植物なのか分からなかったが、花が咲いたら、何という植物かわかるだろうと思って、花が咲くまで見ていくことにした。
こちらは昨年8月の写真。 グングン大きくなり、雑草とは思えぬ風貌をしていた。 |
昨年は、今にも花をつけるのでは?と期待して見ていたのだが。。
葉の表面に綿毛が密生し、まさにビロード。 結局、この年は花も付けず、いつの間にか姿も見えなくなっていた。 |
もうお目にかかることはないのだろう、と思っていた矢先、この春同じ場所に現れた。
そう、このビロードモウズイカは2年草だったのだ。
そして育ち方は、1年目よりはるかに力強かった。
栄養を吸収するしっかりした根が地下に広がっていたのだろう。
周りのチューリップなどを押しやって、昨年以上にパワフルな出で立ちだった。 |
元気の育つ株の中心にその蕾は現れた。
葉が上に向かってせせり出て、その中央はどう見ても蕾だろうと思えた。 |
その後、期待を持って、蕾と思われるところを見ていたら、1週間もしないうちに、黄色い花を見せた。
ついに現れた花。 これから、天に向かってどんどん花茎が伸びていった。 その後、幾つかの花茎が上の方の葉の間からも顔を出し、やはり上方に伸びていった。 |
一旦花が咲き始めた後、花期は非常に長かった。
5月の終わりから、8月の終わりまで花が咲き続けたのだ。
花が咲いたら、この花の名前を誰かさんに教えてもらえると思っていたのだが、誰もこの花の名を知る人はいなかった。
そうしているうちに、今年の8月の終わりに花が枯れて、今はこんな感じで種を乾かしている。
高さが2mほどになっていたので、枯れた後も存在感はすごい。 近日中に、邪魔になりにくい場所に、この種をまいておくことにしよう。 |
で、先日枯れたところの写真をこのブロクに載せたら、この植物が『ビロードモウズイカ』であることを教えてもらったのだ。
調べてみると、このビロードモウズイカ(Verbascum Thapsus)という植物、地中海が原産で日のよく当たるところに自生するらしい。
日本には明治時代に観賞用に「ニワタバコ」という名で入っていたらしいが、今では日当たりの良い場所で、全国的に広がり自生しているらしい。
草丈は1.5m〜2mくらいになるとの頃で、我が家のものは2mあったので、十分発育が良い方だったと思われる。
葉は、タバコのように巻いて吸うことで、喘息などに効果があり、
ハーブとしてはマレインと呼ばれ、やはり葉や花が使えるらしい。
来年も育てることができれば、気管支の弱い私には役に立ちそうだ。
枯れた花茎には6mmくらいの2つに裂けた果実がある。 この中に通さな種が多数入っているのだ。 |
種の大きさは1mm以下でとても小さいので、一株から取れる種は22万粒とも言われている。
しかも、その種は10年以上発芽能力があるらしい。
だから、こんな種が落ちている土壌はシードバンクと呼ばれるのだそうだ。
この『ビロードモウズイカ』、存在感のある花だし、ハーブとしても使えることがわかったので、邪魔にならない場所をシードバンクにして育ててみることにしよう。
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