土壌中の微生物環境を整えることによって、肥料過多や連作障害を改善し、通気性の良い団粒状の柔らかい土になる。 また、根から直接バクテリアを体内に取り込むことにより、病害に強い作物が育つとのこと。 | |
この製剤は調べ得た限り、使った方々の評判はかなり良い。
そこで、私も以前この製剤を購入し、土壌改善に使ってみたのだが、今ひとつ効果の程が分からなかった。購入したアクアリフトの残量が少なくなったので、最後に残ったアクアリフトを使って、その効果を確かめてみようということで、ツクネ芋を使って実験を設定してみた。
はっきり効果があれば追加購入を、効果がなければもう購入は止めようと思ったのだ。
テストする内容は
1)土の状態がどうなるか?
2)芽出しや根張りはどうか?
3)芋の出来具合はどうか?
テストする対象はアクアリフトと通常の土だけでは面白くないのでミミズ堆肥や牛糞堆肥を加え
1)畑の土にミミズ堆肥を半分混ぜたもの
2)畑の土に牛糞堆肥を半分混ぜたもの
3)畑の土にアクアリフト300LNを少量混ぜたもの
4)畑の土に何も混ぜてないもの
とした。
使ったツクネ芋の種芋は下の写真のように出来るだけ同じサイズのものを揃えた
これが今回主役のアクアリフト300LNという製剤。
土壌改善材としてのアクアリフトのなかで畑に適しているとされている。
左から1)畑の土にミミズ堆肥を半分混ぜたのもの2)畑の土に牛糞堆肥を半分混ぜたもの
3)畑の土にアクアリフト300LNを少量混ぜたもの4)畑の土に何も混ぜてないもの
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5月の終わりに、芽が出たが目の出方には差はなかった。
7月に蔓が伸びてきた。その時点の成長度合いは
1)ミミズ堆肥
2)アクアリフト
3)牛糞堆肥
4)畑の土だけ
という順だったが、大した差ではなかった。
そして、いよいよ収穫の時が来た。
もちろんプランターという狭い環境でのツクネ芋は地植えのような立派な芋は出来ることはないのは承知の上。あくまでも実験としてそのサイズや土の状態を見てみよう。
下の写真が今日のもの。
最初に設定した場所に同じ順に並べてみた。上の蔓は切り落としている。
後ろに見えるツクネ芋の蔓は地面に落ちたクズイモから勝手に芽が出たもので今回の実験とは関係ない。
さて今から、手前の容器にプランター内容を一つずつチェックだ。 |
さて、それではさっそくプランターを1個づつひっくり返してみよう。
最初はミミズ堆肥を入れたもの
土はホクホク。根に絡み付いた土はすぐ外れる。
芋は小振りなのが2つ。一応食べれる最低のサイズ。
土のホクホク感だけで言えば、ミミズ堆肥を入れた物が一番のように思えた。 |
こちらも土はホクホク。根に絡み付いた土はすぐ外れる。
芋はまずまずのサイズ。これなら食べれる。立派な収穫だ。
こちらは、土はやや硬い?かなり根に絡み付いて取れにくい。
芋は最初に入れた種芋サイズ。食べるには細身。
こちらの土はかなり硬い。根に絡み付いて土が取れにくい。
芋は数は多いが、すべてクズイモ。
芋の出来のNo1は左から2番目の牛糞堆肥で育てた芋だった。
プランターというツクネ芋作りには劣悪な環境で収穫した芋が小さいのは仕方ない。 しかし、ミミズ堆肥と牛糞堆肥を入れたプランターでは一応食べれる大きさに育っていた。 |
さて、アクアリフトの土壌改善効果をどう判断すればよいだろうか?
何も入れなかった土より若干改善芋の出来も良かったし、土の状態も良かったように思われる。そういう意味ではそれなりの効果はあるのかもしれない。
しかし出来た芋のサイズを見る限りとても満足いく物ではなかった。
また、その土の状態は牛糞堆肥やミミズ堆肥を入れた土のホクホク感は全くなかった。
今回の実験結果からは、土の状態を良くするにはアクアリフトより牛糞やみみずの堆肥の力の方が優れていると言い切ってよいだろう。もちろん。実験条件を変えればまた別の結果が出るかもしれないが。
ということで、アクアリフトの購入の件は頭から外して、しばらくミミズ堆肥作りの方に精を出すことにしよう。
アクアリフトは肥料ではない。と書いてあるので肥料と併用したものもサンプルとして欲しかった。たとえば牛糞堆肥+アクアリフト
返信削除確かにおっしゃる通りですね。ただ、今回は通常の土とアクアリフトを入れた土の土壌の違いを見たかったものですからこんな実験系になりました。
返信削除この実験を始めたきっかけは、アクアリフトを畑用と果樹用のものを購入し、実際に畑や果樹園に撒いた印象で、アクアリフトが使用説明書のように土をホクホクにするという印象が持てなかったということです。この実験で、もし、土のホクホク感などが認められたら次の購入を考えようかと考えていたのですが、残念ながら今回の実験結果ではそのような結果を得ることは出来ませんでした。アクアリフトは今回の実験で底をついたためこれ以上の比較実験が出来なくなりました。あしからず。