2012年12月9日日曜日

ミミズ君の餌:冬瓜。冬瓜毒性実験結果、ミミズ君の餌:カリフラワーの茎


ひょうたん実験と同じ条件を作ろうと、冬瓜の中に小さな部屋を作りその中にミミズ君を入れたら翌日にはミミズ君はほぼ全滅状態だった(11/13)。
きっと、冬瓜に毒性があるか、閉じこめた部屋だったので酸欠になったのか?
が考えられた。
実験設定翌日、飛び出してきた子供ミミズは全滅
中に居た大人ミミズは仮死状態

そこで冬瓜にどんぶり型の深い穴を掘り、そこにミミズ君をおいてみた。
すると2時間ほどのチェックで、動かなくなったなったミミズ君と何とかそこから逃げ出したミミズ君がいた(11/14)。
2匹のミミズは逃げ出し、穴に残ったミミズ君の動きは極めて悪くなっていた。

このことから、最初冬瓜の中でミミズ君が全滅したのは酸欠ではなくやはり冬瓜の毒性だったのだろうと考えられた。

であれば、ミミズ君に冬瓜を与えるのは要注意となるのだが、これまでの経験で冬瓜をミミズ小屋で与えて問題になったことは一度もなかった。

そこで今度は冬瓜のどこに毒性があってその毒性がその程度はどうなのかをチェックすることにした(11/19)。長期的にはミミズ君の餌としてどの時期に食べられてしまうかもチェックすることにした。

用意したのは、下の写真のように1)冬瓜の皮 2)冬瓜の実質部分 3)種を含んだ冬瓜の中心 4)冬瓜を冷凍解凍したもの
DSC_7679
右端の冷凍解凍する冬瓜はすべての部分を含むようにしていた
まず、冬瓜の毒性がどこにあり、どの程度のものか?
を見るためには短時間の観察が必要だ。

ミミズ君はそれぞれの区画内、餌に放り込む形で2匹づつ8匹、また自由に移動出来る上方の空間に22匹、全部で30匹を投入した。
下の写真は設定直後のもの。
設定直後、冬瓜の皮の部分には元気そうなミミズ君が見える。

つづいて、設定1日目の朝と夜、さらに2日目の様子をチェックしてみた。
まず、冬瓜に接して入れた2匹づつのミミズ。死んだり、仮死状態に見えるものはなかった。恐らく簡単に移動出来たのだろう。しかし冬瓜中心の区画では朝ミミズ君は明らかに冬瓜を避けていたし、夜顔色の悪い1匹が出現
設定1日目:
1)冬瓜中心
朝のチェック。カメラを向けると視界から消えたが、多くのミミズが上方に避難しているように見えた。

ところが同日夜チェックしてビックリ。1匹が下に降りかけているように見えるが顔色が悪い。それともこの1匹は餌の上に直接置いた2匹の中の1匹で今やっとここまで逃げてきたのだろうか?

顔色の悪いミミズ君のアップ。昨日冬瓜に直接置いた2匹の中の1匹だろうか?
しかし命に別状なさそうに見える。

2)冷凍解凍冬瓜
朝のチェック:降りてきている?ミミズ君。若干顔色は悪いが動きはいい。
夜のチェック:さらに中央にも下の部分にもミミズ君が集まってきた。この区画が一番ミミズ君が多い。ミミズ君人気No.1だ。

 3)冬瓜の皮
朝のチェック:上の方にミミズ君は居るが下には降りてない。
夜のチェック:夜になると上にも下にもみみずが見えてきた。人気が出てきたようだ。


 4)冬瓜実質
朝のチェック:ミミズ君は見えない
夜のチェック:夜になってもミミズ君は見えない。人気のない区画だ



設定2日目:人気は2分。皮と冷凍解凍後にはミミズが多く集まり、皮質と中心には全くミミズが寄り付かない。これまで人が食べた後の冬瓜は皮が中心だったのでいい餌になっていた理由がよくわかる。下の写真は皮の区画に集まっているミミズ。
設定2日目までの経過で、ミミズ君は皮と冷凍解凍後の区画では全く問題なく餌を食べていた。
冬瓜の中心と実質の区画では最初ミミズ君は毒性のためか?少し顔色が悪くなったり餌から離れる傾向にあったが、ミミズ君が毒性のためダウンしてしまう程の毒性はないと判断出来た。

2日以後の経過では、ミミズ君の行動は冬瓜を毛嫌いする様子は全くなくすべての区画で元気に餌を食べていた。

さて、設定から3週間が経った。
ミミズ君と冬瓜の状態はどうだろう?
外から見てみたが下の写真では分かりにくい。
どの区画も冬瓜の姿は見つからない。ミミズ君も分散している感じだ。
また、冬瓜の皮を入れた区画はぽっかり隙間が空いていた。





というような経過で、内容を出してチェックしてみた。
まずミミズ君は30匹、元気いっぱい。
やはり、冬瓜の毒性によりダウンしたミミズ君は1匹も居なかったということだ。
ミミズ君はどの区画にも同じように入っていたので1カ所にまとめて撮影。元気いっぱいだ。

 堆肥の方は結構出来ていた。ウェットな感じ。どの区画にも冬瓜の姿は発見出来なかった。
区画を区切っていたダンボールの中にもミミズ君が入っていた。ちなみに、冬瓜を食べない時の予備食として上方に置いていたサツマイモはほとんど食べられていなかった。冬瓜の方がはるかに食べ易かったということだ。
というような結果だった。
途中経過の段階で、冬瓜のミミズ小屋への投与は心配なしと判断出来たので安心してミミズ君に冬瓜を与えていった。
実際、冬瓜を大量投与したミミズ小屋では、ミミズ君は極めて元気に太っている。
ただし、液肥がかなり増える傾向はある。これは仕方ないだろう。

以上、冬瓜については色々心配してこれだけ実験をやってきたが、冬瓜の中にミミズを閉じこめない限り心配ないということがわかり実験終了だ。


冬瓜実験が終わった観察小屋には
新しい餌実験として、今日収穫してさっそく食べたカリフラワー(採りたてのものはほくほくして美味しい!)の茎を入れた。
以前、ブロッコリーの茎を大きな塊のまま与えたら2ヶ月くらい食べ切れていなかったのを記憶している。
ミミズ君は太りそうには見えないが、冬瓜実験に参加してもらった30匹にそのまま参加してもらった。
一応、食べ易いようにかなり小さく刻んでみたが1ヶ月では食べきれないかもしれない。


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