東の空から顔を出した太陽の仕業だ。 |
ところで、この時期ミミズ堆肥の中には多くの卵が見られる。
しかし昨年12月からこの1月にかけては赤ちゃんや子供ミミズは滅多にお目にかからなかった。
ということは間違いなくこの時期には卵の孵化率が低いのだ。
その孵化率の低さの原因が冬という季節にあるのか?
それとも冬の低い気温によるものなのか?
そこのところををはっきりさせたくて、1月初旬に実験を設定した。
どちらも卵が10個入っていた。
卵は乾燥に弱い。 どちらの容器も上層はダンボールを何重にも入れ乾燥予防には気を使ったつもりだ。 |
上の写真で右の瓶は寒い中、外気にさらされた状態で置いていた。
左の角張ったガラス容器は家の中に防寒状態で置いていた。
防寒処置はこんな感じだった。
ガラス容器の保温にはペットボトル保温用のケースを使った。 |
さあ、チェックしてみよう。
予想としては、寒い中に置かれた瓶には赤ちゃんは見つからないかもしれないが、防寒状態で室内に置いたものでは何匹か赤ちゃんが見つかるだろうと思っていた。
さて、それぞれの容器で赤ちゃんは何匹見つかるだろうか?
まずは外気にさらされたガラス瓶の内容を皿に出してみた。
赤ちゃんは1匹も見当たらない。これは予想していた。
ただ、予想に反して卵の姿も見当たらない?これは私の視力の衰えのためだろうか?
これを孵化率0%と言っていいのだろうか?
外気にさらされた観察小屋の内容:卵や赤ちゃんは見当たらない |
ン〜こちらも赤ちゃんが見つからない。しかも、卵の姿も見当たらない???
保温した観察小屋の内容:こちらも卵、赤ちゃんともに見当たらない |
視力が悪くて、卵のいくつかを発見出来ないのは分かる。
それでも全く見つからないのはなぜだろう?
孵化して間もなく赤ちゃんが死んだ?
乾燥予防はしていたつもりだったが、広げた内容を見てみると若干乾燥気味だ。これが卵や赤ちゃんが居なくなった原因だろうか?
下の写真は、実験設定時卵が写っている時のものだ。確かに環境はかなりウェットなように見える。
卵の位置の目印は左下に写っている木片だった。卵は黄土色に光っている
そして、下の写真が設定後10日後のもの。
見えなくなった卵は孵化したためだろうと思っていた。
だから、今日のチェック時には多くの赤ちゃんが見つかるのではと期待していたのだ。
だから、今日のチェック時には多くの赤ちゃんが見つかるのではと期待していたのだ。
その期待は完全に裏切られた。
さて、この結果をどう考えれば良いだろうか?
卵は一応孵化したのだろうか?それとも孵化しないまま消失したのか?
孵化したぬけ殻が圧力で薄っぺらくなれば見えなくなるのも頷ける。
だとしたら、生まれた赤ちゃんはどこかへ消え失せた?
私の薄っぺらい脳みそではどうも理解出来ない。
今回の実験は失敗ということで終わりだ。
今回の実験は失敗ということで終わりだ。
それでは、バケツに入っている堆肥の卵はどうなっているだろうか?
このバケツは室外の寒いところに保管していた。
まさか今回の実験のように卵が無くなっていることはないだろうと思って覗いてみた。
さて、ビックリ!
堆肥の中には卵は相変わらずたくさんあったが、1ヶ月前見かけなかった生まれたての赤ちゃんをかなりの数見かけたのだ。
そういえば、昨日の金子1号のチェック時にも堆肥の中では卵だけでなくかなりの赤ちゃんが見られた。
このバケツは室外の寒いところに保管していた。
まさか今回の実験のように卵が無くなっていることはないだろうと思って覗いてみた。
堆肥の中には卵は相変わらずたくさんあったが、1ヶ月前見かけなかった生まれたての赤ちゃんをかなりの数見かけたのだ。
そういえば、昨日の金子1号のチェック時にも堆肥の中では卵だけでなくかなりの赤ちゃんが見られた。
2月に入って、大きな環境の中では間違いなく孵化を始めている!
恐らく秋に産卵された卵が2月に入ったと同時に孵化を始めたのだ。
ということは、今回失敗した観察小屋でも条件が良ければ、室内でも室外でも孵化した赤ちゃんが数匹は見られたはずなのだ。
恐らく秋に産卵された卵が2月に入ったと同時に孵化を始めたのだ。
ということは、今回失敗した観察小屋でも条件が良ければ、室内でも室外でも孵化した赤ちゃんが数匹は見られたはずなのだ。
ところで、生まれたての赤ちゃんとヒメミミズは大きさ的に差がないため慣れるまではその区別は難しい。私も以前はかなり識別のミスをしていた。そこで、昨年何度か自分でシマミミズの赤ちゃんとヒメミミズの識別テストを繰り返し、やっと識別能力が100%に近くなっている。
それでは今日バケツの中の堆肥の中で見つけた、2月入って生まれたと思われる生まれたてのシマミミズたちを紹介しよう。
堆肥の中の生まれたてのシマミミズの赤ちゃん。 生まれたてでも上の写真のように真っ白な場合と最初から少しピンクがかったものがある。 同じ長さでもヒメミミズと比べ若干太い。 |
葉っぱの上に取り出すとすぐ潜っていく。運動能力は赤ちゃんのときから結構備わっている。 この赤ちゃんは少しピンク色だ。 |
ビニール袋に卵の入っている堆肥と一緒に入れたら、赤ちゃんがビニールの内面にくっついてきた。 写真はビニール袋を外から見ているところ。こういう傾向は小さいミミズに多いようだ。 |
さて、バケツを覗いたついでに少し卵を回収したので20個の卵を再度同じ観察小屋に入れて、室内で保温状態で孵化実験をおこなってみる。これは、乾燥気味だったことが今日の実験失敗の原因かどうかを確かめるためだ。
乾燥しないように2〜3日に1回霧吹きで湿らせてみよう。
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