そのころ、なぜか5万分の1の国土地理院の地図を眺めるのが好きで、夢の中で旅をしていた。
そして、何が私を引きつけたのか忘れたが、鹿児島の薩摩半島にうなぎ池という場所があり、そこにあこがれがあった。
うなぎ池は、謎の生物イッシーが出るということで有名な池田湖と指宿の町の中間にあり、周りを山で囲まれた小振りな火山湖だ。
高校生の頃は地図を見ながら、なぜか漠然と池のほとりに住んでみたいと夢見たものだ。
また、うなぎ池のほとりにはうなぎ温泉という名湯があり、この温泉もこれまで立ち寄った事はあったが、ゆっくり浸ったことはなかった。
こんな思いもあり、今回の連休では開聞岳登山に加えて、うなぎ池&温泉を楽しんでこくること、さらに薩南各地方の芋焼酎買いを目的に、南薩に1泊旅行に出かける事にした。
さて、今回の旅の目的の一つは開聞岳。
これまで、3度登ったが、晴天に恵まれてすばらしい360°展望を見た事は一度もなかった。
今回も出発前の日の天気予報では微妙な予報。
朝早く出発すれば何とかなるかと思い、朝4時起きてアメダスをチェック。
残念ながら、朝から山の天気は悪いらしい。
実際、山の麓についてみるとパラパラ雨。
登った事のない山ならこれくらいの天気は頂上制覇するには全く問題ないのだが、今回は気力が出なかった。
3合目まで登ってすぐ下山。麓で、蝶の写真取ったりしながら散策を楽しんだ。
下の写真は開聞岳の麓に数多く見られた蝶。
人懐っこい蝶々で、私の周りを興味ありそうに飛んでいた。
福岡近辺では見かけない蝶だ。
さて、うなぎ池には明るいうちに着いた。
以前見に来た区営の温泉は、きれいに建て変わっていた。
迎えてくれたうなぎ池は期待以上のたたずまい。
向こう岸の山の中腹には以前湖を一周出来る小径のあったそうだ。
温泉から出てきた83歳の元気なおばあさんが教えてくれた。
向こう岸の山の中腹には以前小さな道があり、1時間程で池の周りを1周出来たらしい。 最近は通る人もなく、草でうっそうとしているらしい。 その道は、地熱で温度が高いのでマムシも多いとの事だ。 |
その道がどこまで通れるのか歩いてみた。
ん〜やっぱりこれ以上真無理な感じだ。 確かにマムシが居ればヤバそうだ。で、ここで引き返すことにした。 |
何をつっているのか聞いてみたら、やはりブラックバスとのことだ。
この池も、全国の色々な湖と同じようにブラックバスなどの外来種の魚しかいなくなったらしい。 後で、民宿の主人から聞いた話では以前はワカサギとスッポンが多く捕れていたとの事だ。 |
さて、民宿に着いた。
すばらしい露天風呂(硫黄泉)がある民宿だ。
そして、何と言っても、料理が最高。
その理由の一つがこれ。
この蒸し器だ。
この天然の蒸し器は、地元では「スメ」と言っている。
よく見ると、蒸し器の外側は溢れ出した蒸気からのこぼれた液がきれいなガラス質の結晶を作ってこびり付いている。
この蒸気は熱い! 肉も野菜も最高の蒸し料理が出来る。 |
色も緑、白、茶色と中々きれいだ。 |
ただ、こちらは階段状になっていた。ただ色は単一色。
確かトルコの温泉にこんな景色を大きくしたような所があった。 |
うなぎ地区には、どの家庭にもこの「スメ」がある。
何とも魅力的だ。
中には公共のスメと思われるものもあった。
このスメの蒸気は皮膚病などにもかなり効果があるとの事だ。
ただ、現在誰も住んでない家や、取り壊された家の跡地からも湯気だけが立ち上っている。
この姿には何ともいえぬ寂しさを感じさせられた。
そして、この時期この地方の畑のあちこちには収穫したサツマイモが山積み。
温泉に来たおじいちゃんのトラックの荷台にも芋が。
どうやら、この芋は「コガネセンガン」 |
我が家の焼酎貯蔵場所。またちょっと増えてしまった。 もしかして私は焼酎ソムリエになるつもり? |
ところで、この旅行中気になったのが、至る所で松の木が枯れていた事。
車窓から見える松が枯れている。確かに松の木は大気汚染などに敏感なようだ。 南薩地方はほとんどのエリアで松の木がこの状態だった。 |
いつの日か人間がこんな姿にならないとよいのだが。
旅行から帰ってくると、日本シリーズが最後の決戦が始まっていた。
楽天の戦いぶりは見事、星野監督の采配もすごかった。
そして最後は田中が締めて、その優勝の瞬間をしっかり見届ける事が出来た。
そして最後は田中が締めて、その優勝の瞬間をしっかり見届ける事が出来た。
楽天ファン、そして東北の皆さん、優勝本当におめでとう!
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