2019年9月19日木曜日

プランターから畝に苗を移植するやり方は簡便だが、生着率がグッと落ちてしまう。今後このやり方はあまり用いないようにしよう。

苗を育て畝に移植する場合、小さなビニールポットや紙ポットが有用だ。
ただ種を蒔く時の手間などを省くために、今年も幾つかの野菜をプランターに種を蒔き、そこで育った小さな苗を畝に移植している。
その一番のメリットは種まきが簡単なことだが、他にプランターでは水やりがしやすいとか、直まきする場合よりコオロギ被害が少ないことなどがいい点がある。
ただ、移植する時に根がほとんど土から外れるので、条件が悪いと2〜3日で完全に枯れてしまう。

そんなプランター苗の移植の特徴をエンダイブの苗で見てみよう。
このプランターには8月末にエンダイブの種まきをしていた。
5日後には小さな芽がいっぱい出ていた。
その後10日もすると、ある程度の大きさの苗に育っていたので移植を開始した。
移植先は近くの畝と、遠いところにある第2菜園の畝だが、移植先で、それらの苗の状況はまったく異なる結果になった。
下の写真のように、すぐ近くの第1菜園の畝に移植したものは100%生着した。
移植した時の倍以上の大きさになっている。
こんな風に育ってくれると、プランターで育てて畝に移植する方法はいいと思ってしまう
ところが同じエンダイブの苗を第2菜園の畝に移植したものは、全く違った状態だ。
こちらは移植して数時間後の苗の状態。
植えた苗が倒れ、かなり厳しい状態。
移植して4日目に見てみるといよいよ厳しい状況になっていた。
初めに付いていた外側の葉はほとんどが枯れた。
近づいてみると最初の日こんな感じだった苗が
移植して数時間経っても苗は起き上がってこなかった。
4日後にはこんな感じになっていた。
こんな植え穴では、弱った苗が復活するとは思えないので種を数個づつ直まきした。
週末から雨予報が続くので、週明けには新しい芽が出ているに違いない。


この失敗した移植条件を、うまくいった移植と比較しながら振り返ってみた。

プランターから掘り起こして、植えつけるまでには浅い皿に土をつけた状態で、かつ水切れにならないように根がある土の方にたっぷり水を含ませて運んだ。
土をつけて運んでも、植えつける時は土から1本1本抜いて植える形になった。(ただし、これはうまくいった第1菜園の畝への移植でも同様だ。)
運んで移植終了まではかなり時間がかかったので、その間に苗が弱ったのも失敗の一因だろう。
また、水を含ませた時、葉の方にも水が付き、移植した時に葉がマルチにベッタリくっつくようになっていたのも悪かったと思われる。
そして、移植した日がカンカン晴れだったように記憶しているが、こんな条件では弱った苗は簡単に萎れてしまうのだろう。


もう一つプランター苗の移植の様子を見てみよう。
こちらはチコリー『スパドーナ』
苗自体がエンダイブ以上に弱々しい感じはする。
実際、第1菜園に移植したエンダイブほど元気ではない。
生き延びるか、かなり微妙な感じだ。
この『スパドーナ』は4日前に第1菜園に移植した苗は全滅だ。
やはり、小さな苗はエンダイブよりさらに弱かったようだ。

で今日は、先日移植に失敗したこのチコリー『スパドーナ』のプランター苗を、移植失敗の条件の幾つかを克服して再度植え付けてみることにした。
まずは、プランターを畝まで持って行き植え付けることにした。
植え穴にはあらかじめ水を撒いた。
周りのマルチが濡れないように、水撒きにはペットボトルを使った。
こんな努力をすれば、苗の生着率はかなり良くなると思った。

植えた苗は前回の苗が枯れたところ。
天候条件は今日もカンカン晴れ。
植えつけ時に、葉は濡れないようにしたつもりだ。
今回はかなりの苗が生着すると信じていた。
ところが、植えて30分、苗は早くもヘナヘナ状態だ。
この感じでは苗が生着できるかかなり疑わしい。

プランターから畝に移植するやり方は操作は簡単だが、チコリーの場合には失敗率があまりにも高かった。
他の苗でももっと生着率が上がるものもあるのかもしれないが、今年このやり方で畝に移植した苗はレタスや白菜も生着率が悪かった。
今後は畝に苗を移植する時は、小さなビニールポットに種蒔きしてある程度育った苗を土をつけて畝に移植するやり方に切り替えていこうと思っている。
若干手間はかかるが、少しでも確実な方が移植した後が安心だ。

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