2013年9月11日水曜日

もう今年はお目にかかれないと思っていたグロテスクなクロメンガタスズメの幼虫。またナスの茎に発見。今回は観察小屋へ。

1週間程前に、ナスの茎で発見したグロテスクなクロメンガタスズメの幼虫。初めて見たので写真を撮って、そのあとは他の芋虫らと同じく殺処分にしていた。


その後、よく似た大きさのちょっとかわいい黄緑色の芋虫をトマトの苗に発見した。
調べてみると顔つきなど全く違うが、これもクロメンガタスズメの幼虫とのことだった。
こちらも写真を撮った後、殺処分していた。


同じ種類の幼虫で、なぜもこんなに姿が違うのか?
これらの幼虫が成虫に成るまでを見届けて、成虫に成ったときに顔や姿の違いがあるかどうかを、どうしても確かめてみたくなった。

そこで、黄緑色のクロメンガタスズメの幼虫や蛹を求めて、トマトの土嚢袋の土を掘り返してみた。しかし、残念ながらそこには彼らの姿はなかった。

クロメンガタスズメの幼虫から成虫になるまで育てる楽しみは来年だとあきらめていた矢先、先日グロテスクな幼虫を見つけたのと同じナスの苗に再びクロメンガタスズメを発見した。
このナスの苗には、先日幼虫を発見してから何度か足を運んだ記憶がある。
その時は、この幼虫を発見することはなかった。
もしかしたら、土の中に一時的に潜っていたのがひょっこり出てきたのだろうか?
それとも、茎の色や形とそっくりの擬態でこちらの目をくらませていたのだろうか?
この芋虫、頭が土に接している。土に潜ろうとしているのか?それとも出てきたところなのか?
ナスの茎に身を寄せた姿。まさに敵から身を守る擬態だ!まるで茎が2本あるみたいだ。
この芋虫は先日見つけた芋虫より一回り大きく長さは12cmくらいだ。


今回、なぜかこのグロいヤツがかわいく思えてきた。
そこで、ちょっとアップした写真の紹介だ。
これがクロメンガタスズメの幼虫の特徴とされる、お尻にあるS字状のイボつきツノ。

この辺の複雑な模様もなかなか美しい。足元もイソギンチャクみたいでかわいいのだ。

頭部を背側から見たところ。なぜ頭だけこんな色になっているのだろうか?
トマトに居た黄緑色のクロメンガタスズメの幼虫にはこんな色の変化はない。

これが正面の顔.これまた何とも面白い模様だ。

ちょっと斜め横顔.ゴツいけどかわいい。
どこに目が付いているのか分からない。
というようなことで、この幼虫、ここまで大きくなるには私のナスの苗を一杯食べたに違いない。
通常は殺処分になるところだが、どうしてもこのタイプのクロメンガタスズメがどんな成虫に成るのか確かめてみたい。

そこで、シマミミズ用の観察小屋にナスの葉や茎を入れ、

ここにこの幼虫を入れ、
その上から土を被せ
通常の観察小屋と同じように蓋をした。
もちろん空気孔は空けている。
この状態で蛹に成り、さらに羽化するまでを待つことにしよう。

ところでこのメンガタスズメ、背中の人面をした模様からドクロ蛾とも呼ばれ、20年程前のアンソニーホプキンス主演の映画「羊たちの沈黙」のポスターに使われていたそうだ。
この映画は、猟奇連続殺人犯で元精神医学医であるアンソニー・ポプキンズが演ずるハンニバル・レクターとジョディ・フォスター扮する美人警官クラリス・スターリングが印象に残る怪奇映画でよく憶えている。

今日観察小屋に入れた幼虫が孵化したら、どんな顔つきのドクロ蛾になるのだろうか?
その時は写真をアップしよう。





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