2013年7月19日金曜日

ジャガイモ袋栽培;デストロイヤーの結果。袋栽培と畝栽培、土嚢袋とビニール袋、ビニール袋の色での成長の差は?

ジャガイモの袋栽培。
今年初めて取り組んだ。

私なりにかなり興味をもっているので、実験的な設定をおこなった。
連作障害の心配がない袋栽培で、畝栽培に負けない収穫量が得られれば、広さに余裕のない家庭菜園では、今後のジャガイモ栽培に可能性が広がることになる。

一口に袋栽培と言っても土嚢袋、ビニール袋、ガラ袋、土や肥料が入っている市販されている袋栽培用の袋など様々ある。

私がジャガイモ栽培に選んだのは土嚢袋と肥料袋に使われているビニール袋だ。

先日、雑草の中にの土嚢袋に植えた男爵芋の収量は、畝に植えたものよりは少なかったものの十分満足出来るものだった。

また、畑のそばに植えたアンデス赤の袋栽培は土嚢袋に植えたものはまずまずの収穫状況だった。ビニール袋に植えたものでは特に透明の袋に植えたものが育ちが悪かった。

ここまでのところ、土嚢袋は今後のジャガイモ栽培の一選択肢になり得るという結果だった。

夏ジャガの収穫も残すは、袋栽培をしたデストロイヤーだけになった。
デストロイヤーは今年始めて扱ったジャガイモの品種で、どんな風に育ち、どんな芋が出来るのかとても興味があった。畝栽培したものは先日収穫が終わったが、茎葉の育ちも収穫状況も一応合格だった。収穫の数は男爵芋に及ばなかったが、大きいものだけ集めたものの比較では男爵芋より大きく育っていた。
土が付いた状態ではメークインそっくりだ。
土を落としてみると、確かに覆面レスラーを想像させる?


さて、今回の袋栽培でのデストロイヤーで見てみたいのは
1)土嚢袋やビニール袋で育てた芋が、畝栽培に近い収量があるかどうか?
2)土嚢袋とビニール袋ではどちらが収量が多いか?
3)ビニール袋の色の違いで、収量、虫の付き方などに差が出てくるか?
4)土寄せなどの管理をしていないが芋の状態はどうか?
5)先日の、袋栽培の男爵芋や、アンデス赤と比べ収穫状態はどうか?
など。


袋栽培のデストロイヤーは、20日程前、畝のジャガイモが枯れた後もこんな風に茎葉が茂り、花が咲いていた。
ここまで茎葉が茂っていた袋栽培のデストロイヤー(20日程前の写真)。
畝栽培の方が先に茎葉が枯れた。これは期待出来る?
畝栽培に負けないくらいの大きな芋が、土嚢袋の中に転がっているのをイメージしていた。

そして、今日はこんな感じ。もうこれ以上芋が大きくなるのを待つ必要はなさそうだ。
さっそく、袋栽培のデストロイヤーチェック&収穫作業だ。


まず、前回アンデス赤のときと同様に全体の様子がよくわかるように、コンクリートの上に6個の袋を並べてみた。
右側がビニール袋(手前から透明、白、黄色)。左3個は土嚢袋。
ビニール袋に植えた茎葉は枯れ、透明な袋では茎葉は見えなくなっていた。
土嚢袋に植えた方が圧倒的に茎葉が茂っていたようだ。


土嚢袋に植えた芋の苗はよく茎葉が茂っていた。
それに対してビニール袋の方はこの時点で茎葉はほとんど残っていない。


さあ、最初に余り期待していない透明のビニール袋をチェックした。
えっ!芋は入っていない!!
芋はカケラも入っていなかった。
でも、透明のビニール袋はアンデス赤のときも極めて収穫量が少なかった。

そこで続いて、白、黄色のビニール袋をちょっと期待をしてチェックしてみた。
えっ〜!これらの袋にも芋は全く入っていない。

ちょっと不安が広がってきた。

さらに茎葉が余り茂っていなかった土嚢袋をチェックした。
さあ、どうだろう?
こちらにも芋は一つも入っていない!!

さあ、最後に残るは下の写真の2個の袋。
茎葉が最も茂っていたので、大きい芋が中に入っているだろうと期待していた2つの袋だ。
この2つの土嚢袋には、これだけの茎葉が茂っている。
さぞかし大きなデストロイヤーが収穫出来るだろうと期待していた。

まず、最後に残った2個のうち、1個の土嚢袋を調べてみた。
ちっちゃな芋が4個程、何とか食べれそうなのは2個だけだ。
とても小さい芋が4個あるだけだ。無理して食べるなら2個だけは食べれる。


そして最後の、袋をチェックしてみた。
ウ〜ン。こちらは収穫0個だ。
茎葉が茂り、芋は出来ない。こんなことがあるのだ。




袋栽培で茎葉が枯れにくいということは、袋栽培は雨に強い?と思い、大いなる収穫を期待した。
ところが、結果は散々だった。

これまで茎葉が茂りがいい方が大きな芋が出来ると思っていたが、調べてみると一概にそうとは限らないようだ。
茎葉が茂り過ぎると光の透過が悪くなり、理由はよくわからないが、小さな芋ばかりたくさん出来るとのことだ。

しかし、あれだけ茎葉が茂って1個も芋が出来ない???
これは私には全く理解不可能だ。


ということで、デストロイヤーの袋栽培の結果をまとめてみると

1)袋栽培は畝栽培の足下にも及ばなかった。
2)土嚢袋とビニール袋では茎葉の茂りは土嚢袋の方が圧倒的によかったが、収穫がほとんどなかったので比較にならない。
3)ビニール袋の色の違いによる収量の差、芋への虫の入り方など検討も出来なかった。
という極めて寂しい結果に終わった。

前回の土嚢袋の男爵芋が上等で、アンデス赤がまずまずだったので、
4)土嚢袋栽培に適したジャガイモが
男爵芋>アンデス赤>デストロイヤー
ということだけは結果として残しておこう。

ということで、8月終わりに秋ジャガを植える際は、デストロイヤーは畝栽培だけで栽培することにする。



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