2013年7月5日金曜日

ジャガイモ袋栽培;アンデス赤の結果。土嚢袋とビニール袋、ビニール袋の色での成長の差は?

ジャガイモ袋栽培。
今年初めて取り組んでいるが、私なりにはかなり興味をもっているので、実験的な設定をおこなった。
連作障害の心配がない袋栽培で、畝栽培に負けない収穫量が得られれば、今後のジャガイモ栽培に大きな可能性が広がる。
先日、雑草の中にの土嚢袋に植えた男爵芋の収量は、畝に植えたものよりは少なかったものの十分満足出来るものだった。

さて今日、チェックしてみるのはアンデス赤を植えた6つの袋だ。

見てみたいのは
1)一つは土嚢袋やビニール袋で育てた芋が十分な収量があるかどうか?
2)土嚢袋とビニール袋ではどちらが収量が多いか?
3)ビニール袋の色の違いで、収量、虫の付き方などに差が出てくるか?
4)ほとんど、芽掻き、土寄せなどの管理をしていないが芋の状態はどうか?

まず全体の様子がよくわかるように、コンクリートの上に並べてみた。
土嚢袋に植えた芋の苗は雨に強いみたいだ。
先日の雑草の中の土嚢袋に植えた男爵芋もそうだった。
今ある畑の側の土嚢袋に植えているデストロイヤーもまだ物凄く茎葉が茂っている。
このアンデス赤の茎葉もよく茂っている。

茎葉の状態は予想よりよく茂っている。
先日収穫した雑草の中の土嚢袋に植えた男爵芋の状況がよかったので
これはちょっと期待出来そうだ。

アンデス赤は畝植えしたものがないので比較出来ないが、デストロイヤーは茎や葉が腐れたものが出現し、もう15本程収穫した。
残っているののもこんな感じ。
この時期まだ収穫されず残っているデストロイヤーも茎葉に元気がなくなった。
さすがにもう花は咲いていない。


一方、袋栽培のデストロイヤーの方は袋から遠く張り出した茎に葉が茂り、まだ花も咲いている。
写真で分かりにくいが、畑から飛び出しているのは全部デストロイヤーの茎葉。
まだ紫の花が咲いているのも見える。
袋栽培で茎葉が枯れにくいということは?
どうやら、袋栽培は雨に強い?

さて、それでは今日の本題、アンデス赤の結果の方を写真を交えながら示してみよう。

1)袋栽培した茎葉の茂り
ビニール袋(緑)=ビニール袋(黄色)>土嚢袋(3個)>ビニール袋(透明)
という順だった。
これが茎葉が一番茂っていた緑のビニール袋。
こちらが茂りが一番少なかった透明のビニール袋。





2)収穫量
土嚢袋3個=ビニール袋(黄色)>ビニール袋(緑)>ビニール袋(透明)
という順だった。
これが一番収穫量が多かった土嚢袋の一つから収穫した芋。
土嚢袋は3本とも収穫量は余り差がなかった。
土嚢袋と黄色のビニール袋の収穫量は一応満足だ。
子芋、クズ芋が多いのはアンデス赤の特徴だろうか?


土嚢袋とビニール袋の比較では、土嚢袋の方が若干多かった。
ビニール袋の色での収量は黄色>緑>透明という順だった。
こちらが収穫量が圧倒的に少なかった透明の袋で育てた芋。
これは信じれない収穫量の少なさ。
透明な袋は何か悪条件になるのだろうか?
デストロイヤーの袋栽培での実験結果も同じだろうか?後日注意してみてみよう。


3)芋の状態に問題のあったのは、
表面に露出していた芋:結構あった
下の写真が芋の露出が最もひどい状態の土嚢袋。

これはどの袋が悪かったというより土寄せが悪かったのだ。
先日の雑草の中の男爵芋の袋栽培収穫時は露出芋がほとんどなかったので、芋の種類にもよるのかもしれない。

一般に露出した芋は緑化芋になる。
アンデス赤ではその色の変化は分かりにくいようだ。
何とか外側から緑化を認めることが出来たのはこの1個くらいだ。
緑色というより赤っぽい皮にシミが付いている感じ。かなり分かりにくい。
しかし、切ってみるとこんな感じ.はっきり緑色が分かる
これなら誤って緑化芋を食べさせられる心配はないだろう。
皮もむいても、緑化したところははっきり分かる。 


表面の緑化がよく分からなくても、露出芋には緑化芋はあるかもしれない。
まあ、切ってみると分かるようなので、はっきり緑化と分からない芋は露出芋でもそのまま収穫しておいた。

虫食い芋はすべての袋で認めなかった
だから、ビニール袋の色の違いによるヨトウムシなどの集まりの違いは不明のままだ。
一方、透明の袋の芋に腐れ芋が1個あった。もしかしたらこれは親芋だったかもしれない。

今回のアンデス赤の袋栽培の結果はこんなところだ。

さて、6本の収穫芋を全部広げてみるとこれくらい。

大きいものから12個を選んでその重さ、0.85kg。
5本換算で大きいものから10個で0.71kg。
やはり先日の土嚢袋の男爵芋1.08kgよりかなり小さいということだ。

アンデス赤の袋実験を通しての実験で気になったのは
1)茎葉が立派に茂っている割りには芋の収量が少なかった。
2)芋に芽が出かけているものが多く見られた。
3)露出芋が多かった。
4)子芋、クズ芋が多かった
ことだ。
芽が出ている芋

ということで、アンデス赤を土嚢袋で栽培するときは土寄せならぬ土入れは絶対必要と思われた

前回の雑草の中の土嚢袋(男爵芋)。もうすぐチェック予定のデストロイヤーの袋栽培の結果と合わせて、この秋からの袋栽培をどういう風にやるかを決めようと思う。

同じ袋でも、今のところはビニール袋より土嚢袋の方がいい印象だ。

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