2023年5月20日土曜日

ネズミモチの木に蕾が付き始めた。眺めていて30年ほど前に作った『黒薬』を思い出した。先日まで名が分からなかった花はノカンゾウ。

四の段の上の斜面に咲いていたこの花、どうやらノカンゾウという野草らしい。
朝咲いて、夕方にはしぼんでしまう一日花とのことだ。
百合の花に似ていたので球根植物だと思っていたが、そうではないらしい。


黄色いニッコウキスゲなどの近縁種とのことだ。
蕾や若芽は食用になるらしいが、今年は眺めるだけにしておこう。

さて、新天地のスロープ脇にネズミモチが植えてあるのに気づいていた。
恐らく垣根の一部として利用されていたのだろう。
そこに小さな花が見え始めた。
小さな蕾なので見落としそうになる。
葉は対生に付き、椿に葉に似ている。
幹が白っぽいのも特徴だ。

このネズミモチには色々な思い出がある。
オババん家では大きな鍋に大量のネズミモチの葉を入れ、何日も煎じて作る『黒薬』を作り何かの時に色々使っていたそうだ。
その話を聞いて私も興味があったので、30年ほど前に山で大量の茎葉を収穫して、今はない巨大な鍋に葉と水のみを入れ、第2菜園の真中で木くずや竹で火をおこしどろどろの黒い液が出来るまで煮込み続けた
それを薄めて子供たちに飲ませたり、自分も飲んでみたりしたのだが、特別苦くはなかったが飲みやすい代物ではなかった

この花の後に出来る実がネズミの糞に似ていることからネズミモチという名がついたらしいが、漢方で女貞子とよばれ、日本でも流通している。

調べてみると、中国での女貞子の評価は高く、補肝腎・補腰膝・壮筋骨・強陽腎・鳥髪(頭髪を黒くする)を始め、神経衰弱を治し、風邪や赤眼、結核性潮熱にもよいとしている。
煎液は内服を、眼は点眼することもあるそうだ。
そのほか老人性白内障の初期によかったり、便通を整え、疲労倦怠ほかの薬効がみられ、老化予防にも効果的とのことでいわゆる万能薬だ。

私が『黒薬』として使った女貞葉も漢方薬材である。
別名冬青葉・土金剛葉・爆竹葉などと呼ばれているが一年中採取可能。配糖体のシリンギンが多いとのこと。
効能として 風(熱を下げる)・明目・鎮痛・消腫・口腔炎・止吐血・止咳 などと広い範囲に効果がみられるらしい。
また殺菌力も強く、新鮮な葉をやや濃い目にして煎液(黒薬)を作り一日三回服用すると歯痛などによく効くとのことだ。
女貞皮は樹皮だが常時採皮でき慢性気管支炎に効く。樹皮(乾燥品であれば半量)一六〇グラムを細かく切り煎じて一日三回に分けて服用。砂糖の添加も可とのこと。

ところで、BBCニュースのトップは広島でのNoG7のプラカードを掲げたデモの様子。
日本では、そんなニュースは全く放映されていない。
恐ろしい国になったものだ。

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