2012年11月19日月曜日

ミミズ君の餌:冬瓜。冬瓜毒性実験

冬瓜をミミズの餌として考えるとき、何とも曖昧な印象しか持てないでいる。
というのは、これまでの冬瓜を使った実験から、冬瓜には毒性がありそうで冬瓜を大量に与えるのは要注意だ。しかし一方、冬瓜はうまく使えばミミズ君のとてもよい餌になるのも間違いない。
毒性があると感じたのは、冬瓜の中に小さな部屋を作ってミミズをいれた時と、深く掘った冬瓜のくぼみにミミズを入れた時。それから後から考えてみると、以前行った実験「ミミズ君の餌:冬瓜」で観察小屋の中がかなりウェット状態になってミミズ君が全滅した時も、冬瓜の毒性が関与していた可能性があった。
ところが、冬瓜はこれまでミミズ小屋に何度となく餌として与えてきたが、そこで問題を起こしたことは一度もなかったのだ。

今日は冬瓜について、少し工夫して実験設定をしてみよう。
まず、冬瓜のどの部分に毒性があるかの特定と、その冬瓜がどのように食べられていくかの観察をして見ることにする。

材料は4つ
1)冬瓜の皮
2)冬瓜の実質(果肉)部分
3)冬瓜の中心の種を含んだ部分
4)冷凍解凍後の冬瓜
これが今回実験に供される冬瓜。かなり傷みかけている。

4つの区画に入れる冬瓜。右端の冬瓜は直ぐ冷凍庫直行。6時間後に解凍。

これらを観察小屋に4分割の区画を作り、それぞれに入れて毒性チェックおよび食べ方の実験を行う。

毒性チェックとしては、
それぞれの餌の上に2匹づつ計8匹のミミズを置き、そのミミズが1日目の経過で
仮死状態になるか?
死んでしまうか?
逃げるか?
そこに残って餌を食べ始めるか?
を観察する。

食べ方チェックとしては餌より上方にある共有スペースに22匹のミミズを入れ、
いつ頃下の餌の方へ移動するか?
それぞれの餌にどの順で移動するか?
食べ切ってしまうのにはどれくらい時間がかかるか?
などを観察する。

観察小屋としては、小屋の中が最も観察しやすい、下の写真のようなガラス製のものを最初用意した。しかし、冬瓜はウェットな液成分が出やすいので、それが下に溜まると、どの区画にも影響を与えかねない。
ガラス瓶はこういう感じで中の様子が非常に観察しやすい。しかし今回は急遽断念。


そこで、最近の実験で時々使っている薄いプラスチック容器で液の通過孔や空気孔がしっかり付いている観察小屋を用いることにした。特に、底には多めの孔を空けておいた。
3区画に餌が投入され、後は冷凍した冬瓜の解凍待ちの状態。上から見て時計回りに冬瓜の皮、冬瓜の実質(果肉)部分、冬瓜の中心の種を含んだ部分、冷凍解凍後の冬瓜 を入れる。上方の共有スペースには22匹のミミズと、どうしても下に降りたくない時のために飢え死にしない程度のイモ類をココ繊維と共に入れておいた。

設定直後、冬瓜の皮の部分には元気そうなミミズ君が見える。

さて、どんな結末になるやら全く予想がつかない。

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