2017年8月29日火曜日

長いズッキーニの栽培も終わりに近づき、1本を種取り用に収穫だ。

今年初めて育てた長いズッキーニ
本当は食べれる長い瓢箪なのだ。

イタリアのシチリア島中心に栽培され、本場イタリアではZukka Longa他多くの名で呼ばれ、アメリカではCuccuza SquashとかCuccuza Sicilyと呼ばれているこの野菜。
日本では長いズッキーの名で通っている。

ただ、育ててみるとこれは完全に瓢箪の仲間だった。
他のズッキーニを全て片付けてしまったこの時期、1本残した苗がまだ元気。
かなりの面積を、この一つの苗だけで占めている。
なぜ、この野菜がズッキーニの仲間でなくて瓢箪の仲間ののかというと、まずその種の形が、瓢箪そのもの
こちらが、種袋と私が4月に蒔いた種。
一般のかぼちゃやズッキーニの種の形とは全く違うのだ。

そして、はズッキーニのように黄色い花ではなく白い花だった。
この花も瓢箪と同じだし、葉の形や大きさも瓢箪そっくり
ズッキーニの黄色い花や、ギザギザした大きな葉でがない。

瓢箪は通常蔓を竹支柱などに誘導して育てるが、地面に這わせたら、我が家の長いズッキーニと同じように育つような気がする。。
そして、食べれる実を収穫したのは6月が中心だったが、8月終わりのこの時期も腐れることなく畑に転がっているのも、やはり瓢箪を思わせる。

ただ一般に瓢箪には、食べたら非常に苦く吐き気や下痢を起こす、ククルビタシンというウリ科に特有のステロイド物質が多く含まれ、食べれない
ただ全ての瓢箪に、この物質が多いわけではなく、長いズッキーニのように、この物質の含有量が少ないと食べれるのだ。
逆に、食べれるウリ科の植物でも、苦味を強く感じたらこの物質が多く含まれていると考えられ、一応下痢や嘔吐に注意した方が良いとのことだ。
だから、一般のズッキーニや食用のヘチマなどでもククルビタシン中毒の報告はあるとのことだ。
一方、苦味がとても強いゴーヤにもこのククルビタシンは含まれているのだが、 ゴーヤの苦味はそのほとんどが有害でないモモルデシンという物質らしい。


さて、この長いズッキーニは、最初、芽出し率が悪く、最終的にこんなに力強く育つなんて、想像もできなかった。
6月にかなり食べたのだが、確かに皮はとても硬く、皮を厚めに外し、種を外して、冬瓜と同じような料理法で食べたのだが、とても美味しかった。
これが収穫した中で最大の実
長さ1m10cm重さは3100gあった。
ただし、収穫して時間が経ったものは、硬くなりすぎ、食べれなかった。

そして今日、種取り用に1本を収穫した。

とにかくこの長いズッキーニ、初めて育てたので、種取り用の収穫も、いつ頃したらいいのかが分からない。
今日収穫した1本は、同じ大きさで2ヶ月近く畑に放置していたので、まだ、枯れたり腐れたりするサインはないが、もう立派な種ができている気がしたの採ってきた。
こちらが今日収穫して帰った長いズッキーニ。
長さは短めだが、さすがに2ヶ月も畑に置いていただけあって貫禄だ。
重さは最重量を記録するのではと思ったが2、75kgだった。

この長いズッキーニ、あと1ヶ月ほどオブジェとして他の種取り用のズッキーニと一緒に飾っておこう。
あと1ヶ月もこのまま置いておけば、さらに完璧な種が取れるような気がしている。
ただ、種取りする時は輪切りにして取るのなら問題ないが、瓢箪と同じようにオブジェとして残そうとするなら、へたの部分を切って、そこから種を出すことになる。
そこで、思い出すのは、瓢箪の種取り。
瓢箪は、種取りが目的ではなく、内容を掻き出すのが目的だった。
その時出てきた種などの内容物が臭かったのは思い出したくない。

ということで、楽しかった長いズッキーニの栽培もどうやら終わりが近づいている。
自家採種する種で、来年も2〜3本は苗を育てたいと思っている。

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