2014年9月26日金曜日

シマミミズと大量発生したミズアブ幼虫の分別法を考えた。やってみたのはこの方法。

 * 福岡ミミズ日記は引っ越ししました。           

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一昨日、ミミズ小屋で恐らく餌(ミミズ小屋の側に放置していた腐りかけのカボチャ)が原因でミズアブが大量発生したことを報告した。
今日はミズアブの幼虫とミミズ君の分別法の話をしようと思うので、ミズアブの幼虫の写真をたっぷり紹介する形になる。
恐らく多くの人はこの手の虫に嫌悪感を持っておられるので、それらの写真を見るだけで気分が悪くなるだろう。

嫌な方は、今日のブログはこれ以上見ないでほしい。



ミズアブの幼虫が発生しても、ミミズ君に危害を与えない程度の数なら共存させることも可能だ。
しかし、大量発生となると話は別になるだろう。
ミミズ君が食べるはずの餌を食べ尽し、環境も悪臭を放ちミミズ君を駆逐してしまう可能性があるのだ。実際今回ボックス3段に発生したミズアブ幼虫は私がこれまで経験したことがない大量発生だった。
ただ、ネットで調べてみても、ミズアブを箸でつまんで取り除くなどと言う埒のあかない方法しか記載がないのだ。ミミズ君とミズアブ幼虫の分別法としてきちんと書かれたものはなかった。


そこで、私が考えた一か八かのミミズ君とミズアブの幼虫の分別をおこなうことにした。
対象にしたのは、今回大量のミズアブ幼虫を見つけたボックス3段の上段だ。

私が利用したのはミミズ君とミズアブの水に対する反応の違いだ。

その反応の違いと言うのは、私のこれまでの経験から両者を水に漬けた場合に、
1)ミズアブの幼虫は生きているうちは容易に水に浮かぶ。
2)水の中ではミズアブ幼虫と比べミミズ君の方が長く生きていける。
という特徴を生かそうと思ったのだ。

すなわち、大量の水の中にボックス上段の内容を全て入れこみ、混ぜては浮かぶミズアブ幼虫を掬い上げれば、最後に堆肥とミミズ君だけが水の中に残るに違いない
そして、その水の中にいるミミズ君の大部分はちゃんと生きているだろう。
最後にその水のみ濾してしまえば、堆肥とシマミミズだけが残る形になる。
つまり、シマミミズとミズアブの幼虫が完全に分別出来るというものなのだ。

果たして、私のイメージした通りにことは運ぶだろうか?
そこでまず、ボックス3段の上段の内容を大きな容器に移し、水を入れた。
案の定、混ぜるより早くミズアブの幼虫がプカプカと大量に浮いてきた
ボックス3段は餌を入れて約1ヶ月。
まだ餌成分も完全に食べられてはいない。
最初は、ミズアブ幼虫とともに里芋の茎らしきものが浮いてきた。
これら浮かんできたものを掬い上げるとこんな感じだ。
皿に掬い上げられたのはミズアブの幼虫とまだ食べられていない餌成分だろう。
これらミズアブの幼虫はすべて生きていたが、そのまま畑に撒いておいた。
恐らくそこでは生きていけず、そのうち肥料と化すだろう。
そして、一度ミズアブの幼虫を掬ったあと、また、堆肥をかき混ぜると、ミズアブ幼虫がまた浮いてきた。
それらを掬った。そして同じように畑に撒いた。
2度目からは純粋にミズアブ幼虫だけが浮いてきた。
これらの操作を何回かおこなった。
もちろんすべての掬ったミズアブ幼虫は畑に撒いた。
数回同じ操作をおこなったが、毎回それなりの量のミズアブ幼虫が浮いてきた。
それでも、ミズアブ幼虫は一度に全部浮いてはこない。
そこで、しばらく手を休めた。

6時間くらい経ってみて見ると、またミズアブが浮いていた。
そして、ミミズ君の中の元気のいい輩は水の中が嫌だったのだろう。
容器の内壁にそって這い上っていた。
そこで、浮いてきたミズアブを再度畑に撒いたあと、ミミズ君を可能なだけ集め、元のボックス3段小屋に戻した。
こんな感じで3〜400匹くらいのミミズ君を集めただろうか?
赤ちゃんや子供ミミズの中にはくたばっているものも多数いた。
集めたミミズは、元のボックス3段に新しい餌やココ繊維と共に戻しておいた。
さて、ここまでの操作で、ミミズ君とミズアブ幼虫の分別はどれくらい出来たのだろうか?
大雑把な印象では3/4以上のミズアブ幼虫は分別し得たように思う。
ミミズ君の方はこの時点では全く取り出す事は出来ないと思っていたが3〜400匹は分別出来たように思う。このみみずが全体の何割程度なのかは全く分からない。

しかし、私のイメージしていたミズアブ幼虫の分別はほとんどのミズアブ幼虫が浮かんできて、それらを全て分別出来て初めて可能になる
それが出来たら、容器に入れた内容を水だけ濾して、あと残ったもの(堆肥+ココ繊維+ミミズ)をそのままボックス3号に戻すつもりだったのだ。

恐らく、この時点では、大きな容器の下に沈んだ堆肥の中には、まだかなりの数のミズアブ幼虫とミミズ君が混在している。
そして、その中では大人ミミズは元気だが、赤ちゃんや子供ミミズのかなりのものは、私の予想とは異なりくたばりかけている。

ということは、このまま何度も時間をかけてミズアブ幼虫のすべてが浮き上がるまで待っていたら、中にいる弱々しい赤ちゃんミミズや子供ミミズは全滅してしまいそうだ。
一方、今の状態で水だけ濾して、全内容をボックス3号に戻すのでは、多くのミズアブ幼虫がまたミミズ小屋に混入する事になり、全く意味がなくなってしまう。

残念ながら、昨夜考えたミミズ君とミズアブ幼虫の分別法はいいところまでいったのだが、最終的には失敗と言わざるを得ない。
それでも全体の3/4以上(?)のミズアブ幼虫を分別出来たので、最低の目的は達したと言っていいだろう。

さて、大きな容器に残された、大量の水と、水浸しの堆肥の中から浮いてこなかったミズアブ幼虫、さらに堆肥の中や水の中を泳いでいる(?)みみずくん。
戻す場所が無くなってしまった。

仕方ないので、全てをそのままポリバケツに移した
このポリバケツには底付近に多数の排水用の穴が開けてあるので、水をどれだけ入れても心配ない。これまでは、雑草用コンポストとして冬瓜の蔓葉を詰め込んでいたのだが、容器の全内容をこのコンポストに移すと、下の写真の様に表面を堆肥が覆う形になった。
さて、どれくらいの数のミミズ君とミズアブの幼虫がこの中に入ったのだろうか?
水はどんどん排水用の穴から出て行った。

かなりの数のミミズ君やミズアブの幼虫がポリバケツの中に一緒に入ったと思われる。
しかし、この大型のポリバケツなら何とか住む場所を分けて共存してくれるのでは?と期待している。

ミズアブ幼虫が成虫になった場合、運良くこのポリバケツから出られたらそのまま生きていくだろう。
もし、成虫になっても外に出られなければ、このポリバケツの中でそのまま死んでしまう事になるかもしれない。

どちらにせよ、5ヶ月もしたらこのポリバケツにはミズアブ幼虫は居なくなり、ミミズ君たちの天下になっていると思うのだが。。。。



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