2015年4月10日金曜日

シマミミズの産卵時期はほぼ一年中だが、孵化時期にはかなり偏りがある。この時期の150個の卵胞での孵化実験では結果はどうなる?

こちらはバルコニーに置いているランの花。
ここ数年元気に花を付けている。



さてシマミミズの産卵は、時期的に若干差はあるが一応一年中見られる

一方、シマミミズの卵胞の孵化時期は?というと産卵時期よりかなり時期的な偏りが多い
つまり、春から夏にかけて、また夏から初夏にかけては多くの赤ちゃんミミズを見るが、秋から初春までの時期に赤ちゃんを見ることはかなり稀なのだ。

どうやら、シマミミズの卵胞の孵化率は季節によって変わるということのようだ。

そこで、本当に印象通りなのか、これまで何度か季節を変えて卵胞の孵化実験をおこなった。
結果、季節的な孵化率の差は確かに印象に近かった。
それでも、同じ時期の孵化実験でもその年々によって孵化率が結構変わるのだ。
卵胞の孵化に関しては、その卵胞の栄養状態、大きさなども関わってくるだろう。同じ時期といってもその年々によってかなり気温の違いもある。
卵胞の孵化には色々な因子が加わっているということだろう。

孵化実験のデータはまだ少ないので、今後より多くのデータを集積してシマミミズの生態をより正確に知りたい。

そこで今回は一番孵化率がいいと思われるこの3ヶ月に於ける、卵胞孵化実験を設定した。
卵胞は、先日チェックした寿命実験などからその卵胞を150個選別した。
卵胞を産み落とされたのは3月20日と推定仮定した。





卵胞が一番孵化し易いと思われるこれからの時期ではこれまで100%近い孵化率のこともあったし、100%を超える孵化率のこともあった
孵化率が100%を超えるとは一体どういうこと?
シマミミズの場合、赤ちゃんが生まれる時は一つの卵胞の中にある卵から産まれる。
だから、赤ちゃんは一つの卵胞から通常1〜2匹。時には3匹産まれることもあるらしいのだ。
こんなためか、昨年などのように孵化率が100%を超えることもあったのだ。

シマミミズの孵化実験の場合、一つの卵から1個の赤ちゃんが産まれる実験ではないので、孵化率は正確なものではないのだ


また、孵化率を計算する日は卵胞を産み落とされたと推測する日から1〜2ヶ月目は無視して、3ヶ月目の1回のみのチェックとしよう。
小さな赤ちゃんは数えるのが大変なのだ。
それで今回の実験では、6月20日くらいが赤ちゃんを数える時期になりそうだ。

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