2018年2月6日火曜日

リーフチコリーの根でチコリーコーヒーを作ってみよう。

リーフチコリーは、その苦味のある葉が美味しいのと、虫に強いので年中収穫できるのが嬉しくて、2年前から我が家の定番野菜に加わった。
ただ、根も食べれると聞いていたのだが、これまでその根を食べたことはなかった。
ゴボウのようにして食べれるのかと、一度家に持ち帰ったことがあったが、硬すぎて家人に料理するのを断られた。

先週の土曜日に第2菜園で畝を立てていたら、そこに2年前育てたリーフチコリーが生き残っていて、ゴボウのような根が出てきた。
リーフチコリーは宿根草でとても強いのだ。
今回はこの根を持ち帰った。
このリーフチコリーは、我が家で最初に育てた種類で、ダカンポという野生種に近いチコリーだ。
地面に近いところでは、下の写真のような苦いが美味しいタンポポそっくりの葉をつけ、根は年々太く深く成長するようだ。
リーフチコリーにはいろいろな種類がある。
この種は、根も食べれると紹介されていた

そしてこちらが、その時に収穫したリーフチコリーの根などの根菜類。
大根は、最近硬くなってきた。
”が入るようになったら、収穫は土の中に保存しているものに切り替えだ。

さて、チコリーの根の食べ方を調べてみたのだが、日本では育てている方自体が少なく、自然にも自生していないので、購入した根で作るコーヒー以外に食べ方は見つからなかった。
ちなみにチコリーの根を乾燥させて焙煎したものは、「チコリーコーヒー」として商品化され、日本でも売られている。
ヨーロッパ、とりわけイングランドどフランスではコーヒー豆が手に入らなかった第二次世界大戦の時など、野生のチコリーの根を掘って通常のコーヒーの代わりに飲まれていたらしい。
その名残りか、今でもチコリーコーヒーは、特にフランスでポピュラーなようだ。
カフェインが含まれていないこと、体にいいことなども好まれている理由のようだ。

you tubeで“チコリーの根”で検索してみた結果、幾つかの食べ方が紹介されていた。
ただ、チコリーの根は、そのまま食べると、皮膚炎などのアレルギー症状が出ることがあるということも影響してか、やはりその中心はチコリーコーヒーに関するものだった。
ということで、多く紹介されていた根からコーヒーを作るやり方を真似てみることにした。。


使われている根は、私が使ったダカンポと同じタイプの野生化したものを採取して使っている方が多かったが、私が知らないタイプのチコリーの根を使っている方もいた。
最初の過程は皆同じで、皮をタワシで擦り、泥を落とす
私もナイロンタワシできれいにしてみた。

ここから先は、紹介されているyou tubeで様々だった。
で、私は一部は紹介されている通りに、一部は私の独断でやってみた。
こんな感じに小さくカットしたり、繊維に沿って裂いたりするのがローストする前の作業だ。
基本的には、ローストする時に熱が伝わりやすいようにすればいい。
その時、芯の硬い部分は外す方が多かったので、私も同じようにした。
この後、ローストするまでに乾かす操作を入れる人と入れない人は半々くらいだった。
私は、小さくしたものを天日で1日乾かした
こちらは乾かし始めの写真

ここから先の焙煎法は、オーブン250〜300度(°F?)で1時間ほどローストするという方法を取られている方が多かった。
これでは電気代が大変だ。
ただ、一人、フライパンで15分炒るという日本人の方が居たので、フライパンで色々なほうじ茶を作っている私は、この方法を取ることにした。
こちらは1日天日で乾かしたリーフチコリーの根。
これから炒る作業は、先日のオリーブの葉でほうじ茶を作った時と同じ。
焦げた感じと、香りを確かめながら7〜8分炒ったら、もう十分な状態になった。
この後は挽く作業だ。

ここから先の挽く作業は、一人石臼を使う人が居たが、コーヒーミルを使う人が圧倒的に多かった。
我が家には両方あったのだが、手間を考えてコーヒーミルを使った
そんなに量がないので、一度に全部挽こうとした。
すると機械がすぐ止まった。
おかしいと思って、すべてを取り出すと、一部が刃の先に挟まって動かなくなっていた。
コーヒ豆ではこんなことは起こらない。
根を輪切りにしていたので、こんな引っ掛かり方をしたのだろう。

で、出来上がったのは僅かこれだけ。
これが、5〜6本のチコリーの根から焙煎して作った粉。
量としては、通常我が家で飲むコーヒーの粉の二人前もない。

初めて飲むチコリーコーヒーなので、まず出来上がった粉の半分(一人前?)を使ってコーヒーを入れてみた。
通常のコーヒーより甘い感じのいい香りが広がった。
どうやら、初めてのチコリーコーヒー作りは成功のようだ。

味の方は?
思った以上に苦味が強いが飲みやすい。
このブログを書きながら、十分美味しく飲めた。
牛乳を加えてカフェラッテのようにしても美味しそうに思えた。

一口、家人にも飲んでもらった。
『確かにコーヒーに似てる感じがする』
今ひとつ、次のリーフチコリーの根を収穫する気力が湧いてこないコメントだった。

もちろん、6本ほどの根からこの程度の量しかできなかったので、チコリーコーヒーを作る機会はめったにないだろう。
ただ、ダカンポというリーフチコリーは、雑草のように強いので、また思わぬ時に収穫機会がくるかもしれない。

調べてみると、このチコリーの根の繊維にはキクイモやヤーコンと同じく、多量のイヌリンが含まれていて、血糖値を下げたり、便を柔らかくしたり、コレステロールを下げる力があるようだ。
このチコリーコーヒー、よほど欲しい方がいたら、お裾分けを目的にもう少し多くのリーフチコリーを育ててみてもいいのだが。。

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