2019年7月20日土曜日

キュウリの種取り:完熟した黄色い実より、腐り始めたドロドロの実の方が種の状態は良かった。この時期に種取りした種をそのまま蒔いたらどうなる?

我が家で作っているキュウリはこの2種類。
このうち右側のキュウリの種は3年目の今年使い切った。
左は今年初めて育てている白いキュウリ。
右のキュウリは3年前から育てていた。
どちらも10〜15cmのサイズのものを収穫していた。
こちらが、その使い切った種が入っていた種袋。
この写真から判断すると、イタリアでは10cm弱くらいの小さな時に収穫してピクルス用にするのかもしれない。
我が家ではこんな小さな時期に収穫したことはない。 

とにかく、ことタイプのキュウリの種がなくなったので、今年はこれまで一度もやったことがないキュウリの種取りをやってみることにした。

初めてやることなので、まずyou tubeでキュウリの種取り法について調べてみた。
予想通り、数人の方がそれぞれに工夫された方法を紹介していた。
皆さん似たようなやり方だったが、一人の方だけが採種する実の状態が大きく異なっていた。

大部分の方が採種していた実は完熟して大きくなった黄色い実だ。
そんな実から、種をそれを取り出すのだが、取り出し方はスプーンや手で種を囲むゼリー状のものと一緒に取り出し、水の中でかき混ぜる。
そして浮いた種をはずし、沈んだ種だけを取り出すのだ。
ゼリーが種から外れやすくするために半日〜1日種を水に浸けられる方が多かった。

一人の方が採種していた実は、畑で腐れている(発酵している)キュウリの種を調べ、芽が出ているものは除外して、芽が出ていない種を持ち帰って、あとは完熟したキュウリでの種取りと似たような操作をしていた。

ということで、まず多くの方がやられている方法を追試した。
取ってきたのは畑で一番大きくなっていた完熟した実。
いや〜大きくなったものだ。
最初に鍋に種を取り出し、種がいっぱいの上澄みをすべて捨てコップに入れた種を観察した。
まだ、この状態で多くの種が浮いていたのでさらにこれをを捨てた。
沈んだ種の中にも未熟な種があったし、浮いた種の中にも立派そうな種はあった。
実はこの方法には少し疑問を持っている。
ズッキーニの種ではこれまで何度も種取りをしている。
最終的に乾かした後に充実した種がいい種で、充実した方が沈みやすいというのはわかるのだが、同じようにやった時、浮いた種も乾かした後に充実したものは芽出しに全く問題なかったのだ。
キュウリの種のゼリー部分には発芽抑制物質が含まれているとのこと(恐らく果実には種の周りに皆発芽抑制物質が付いているのだろう)で、これらは外しやすくするために一晩種を水に浸けていた。
この状態で、箸でかき混ぜると、ゼリーと種が分離した。
この辺は、you tubeでの教えの通りだった。
そんな種を茶こしにに取り出し、さらにここでも種を洗って、ゼリーを外した。
よく見るとやや小さめの種も混ざっているが、一見文句なしの種に見えた
それらを、キッチンペーパーの上に種を広げ、小さめと思われる種を除外した。
これで、キュウリの種取りはひとまず成功したかに思えた
右下は大きさ的に不安があった小さめの種。
ところが、数日種を乾かしてみると、種がぺっちゃんこ。
こんな充実していない種は使い物にならない。
完熟し種も出来上がっていると思った黄色い実からの種取りは失敗だ。
もう少し畑に置いたものなら、それなりの種が採れた可能性はあるのだが。。


で、you tubeでキュウリの種取りの様子を見た中で、一人の方がやられていた畑に置きっぱなしで発酵し腐りかけた実から種を収穫する方法を追試してみた。
こんな腐れかけの実からも種取りをしてみることにした。
ズッキーニの種取りの場合は実が腐れ始めると種は全滅のことがほとんど。
長期保存して、上手く乾燥した実からのみ種取りは成功していたのだ。
ズッキーニの種取り経験からは、こんな腐れかけた実からの種取りは難しいと思っていたが、こちらの実をビニールに入れた時にこぼれた種の状態が良かったので、これは期待できると確信した。
こちらがビニール袋で持ち帰った、腐り始めていた実。
握ったら半分くらいが潰れ、少し種が飛び出したが、その種の状態が良かった。
ただ、どんな野菜も腐れ始める時のニオイはいいものではない。
そして、この腐りかけの実から種を取り出し、まず水洗いしたのだが、今回は浮く種がほとんどなかった。
ゼリーも最初かき混ぜるだけで簡単に外れ、ゼリーを外すために一晩種を水につける必要などなかった。
で、浮いた少量の種と、多くのゼリーを取り除いて、コップに入れたのがこちらの写真。
ほとんどの種が沈み、ゼリーの付着も少なかった。
それで、完熟キュウリの種取りの時のように、種を茶こしに取り出して、軽くもう一度洗い、キッチンペーパーの上に広げたのが下の写真。
採れた種の量も多かったが、種は乾かす前の状態でもその充実ぶりが分かった。
乾いた後の状態も文句なしだった。

ズッキーニでは上手くいかなかった腐り初めの実からの種取り、キュウリの場合は大成功だった。
畑にはまだまだ、採り忘れのキュウリがある。
今年初めて育てた白いタイプのキュウリもあるが、こちらの種取りも腐れ始めた時にやってみることにしよう
キュウリの種はそんなに多くは要らないと思うが、一応毎年育てたい種類の種はこれからも種取りをして残しておこうと思っている。

ところで、キュウリの苗にはまだ時に実が出来ているが、収穫適期は完全に終わった。
で、白いキュウリに関しては10日前に追加種まきしたら、時期がいいのか100%発芽していた。
キュウリの追加種まきというのは初めての経験だ。
恐らく3週間くらいで収穫できるのではないだろうか?

そこで、今回種取りがうまくいった緑の短寸キュウリも、さっそく数個種まきしておいた。
はたして、この時期に種取りした種をすぐ蒔いてうまく発芽するだろうか?

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